・「腰部脊柱管狭窄症」は、骨の老化によって、神経を通す脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで起こる病気です。
「腰痛」のほかに、「歩いたり立ったりしているときに、痛みやしびれが生じる」という特徴的な症状が現れる病気です。
・脊椎骨の老化が原因で、お年寄りに多く見られます。特に、若いころから腰に負担がかかる職業に携わってきた人や、逆にあまり筋肉を使わずにいたために筋力が低下している人が、なりやすい傾向があります。
・脊柱管が狭くなって神経と血管が圧迫されると、十分な血液が神経に送られなくなり、「脚のしびれや重さ」という症状が現れます。
・お年寄りに多い反り過ぎの姿勢は、神経と血管を圧迫します。
・しゃがむなどして体を前かがみにすると、脊柱管への圧迫は緩みます。そのため、しばらく休むと血液の流れや神経の働きが元の状態に戻り、また歩くことができるようになるのです。
・腰、おしりから足の後ろ側に痛みやしびれの症状が出現します。
・間欠跛行とは、しばらく立っていたり歩いていると、脚に鉛が入ったようにだるく、重くなり、時には痛くなるという特徴的な症状があります。歩くうちに症状が強くなり、足が前に出せず、動けなくなりますが、しゃがんで少し休むと、症状が軽くなってまた歩けるようになります。
神経を圧迫する反った姿勢を避け、少し前かがみになると、脊柱管への圧迫が緩んで、痛みやしびれ、間欠跛行が起こりにくい。痛みやしびれが軽い場合は、脚の筋力アップのために、自転車を少し前かがみでこぐとよいでしょう。
理学療法
・理学療法には①疼痛の軽減②筋痙縮の改善③可動域の改善保持④筋機能の保持⑤日常生活動作の改良 などの効果があるとされています
●運動療法(ストレッチ・筋力トレーニング)
●物理療法(ホットパック・温熱療法)←当院で可能
●牽引療法
・理学療法によって、脊柱管の狭窄そのものが解消されるものではありませんが、対症療法的効果および病態の増悪・再発の防止が期待されます
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