新着情報

■2018年 3月 24日ボトックスとは

脳卒中や頭部外傷や脊椎損傷などが原因で麻痺や筋肉が固くなり痙縮が起こると、手が開きにくくなったり、肘や膝が伸びずに曲がったままになる拘縮（こうしゅく）を起こしたり、足先が内側に曲がってしまい（内反：ないはん）歩行ができなくなったりなどの症状がみられます。そうなると転びやすくなり歩行障害が出現したり、手が開かず手のひらに水虫や傷ができたり、洋服が脱ぎにくくなったりと日常生活に支障が生じてしまいます。

そのためには筋肉をやわらげなくてはいけないため、ボツリヌス菌を筋肉注射することにより筋肉の緊張をやわらげることができ、拘縮を改善させることが期待できます。ただ、拘縮期間が長かったりすると改善がいまいちだったり改善しなかったりすることもあり個人差があります。

治療により、手足の筋肉がやわらかくなり動かしやすくなったり、関節が固くなり動きにくくなるのを改善し、関節の変形を予防し、痛みを和らげる効果が期待できます。

そのため本人もご家族も介護の負担の軽減が期待されます。ボトックスを行ったあとはすぐにリハビリもでき、入浴も可能です。

ボトックスの効果は通常３～４ヵ月間持続します。リハビリをがんばり一回で良くなる方もいますが、効果が減弱するため再度定期的に注射を受けることがあります。３ヶ月たてば再度保険にて治療が可能です。

当院でのボトックスは、保険での、上肢と下肢の痙縮の治療となります。

初診当日には問診となり治療は次回となります。

ボツリヌス菌そのものを注射するのではないため、ボツリヌス菌に感染する心配はありません。