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C型慢性肝炎について

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C型慢性肝炎について

C型慢性肝炎はC型肝炎ウイルス(Hepatitis C Virus:HCV)に感染して発症する病気です。

集団予防接種による感染や輸血・入墨、また、わずかではあるものの性交渉によって感染し、容易に遷延化・慢性化となり、およそ10数年の時間を経て活動を開始します。

HCVの活動が活発になると、次第に肝臓の細胞(肝細胞)を破壊して徐々に慢性肝炎から肝硬変へと進展してゆきます。

肝硬変移行する過程で、肝細胞の遺伝子変化がおこり、発癌(肝細胞癌)となっていく慢性疾患です。

C型慢性肝炎の治療で最も大切な事は、この過程を抑制することであり、可能であれば体内からウイルスを消失させる事が最大の目標となります。

以前は、インターフェロンという、強力な抗ウイルス作用を有した薬剤で治療していましたが、強力なお薬である半面、大変な副作用のため、治療が中断する事も多々ありました。

しかし、現在では限りなく副作用の少ない内服薬での治療が可能となっています。

治療内容として、HCVには2種類の遺伝子型があり、この遺伝子型の種類によって内服薬・治療期間が変わっていきます(現在では7パターン)。

なお、現在のところ診断が確定した患者さんに対しては公的な助成制度により月々の助成が認められています。

これまで、当院での治療では全員がウイルス消失となっており、いわゆる「治癒」になっています。

C型慢性肝炎に対しての検査や治療を希望される場合、詳細に関しては肝臓専門医である院長へ御相談ください。

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