B型肝炎は、主に血液・体液を介してB型肝炎ウイルス(HBV:hepatitis B virus)に感染することで発症します。このHBVが肝臓内に棲みつき、感染が持続している状態を「HBVキャリア」と呼んでいます。
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HBVキャリアのほとんどが、「母子感染(垂直感染):出産時に母親から感染する状態」です。
現在では母子感染に対してのしっかりとした対策がとられているため、新たな母子感染は発症することがほとんどありません。
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新期発症の多くは、「水平感染:血液や体液を介して感染する状態=性交渉、注射、輸血や歯ブラシ・カミソリなどの共有」が原因となっています。
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HBVに感染すると、多くは不顕性感染(感染しているものの、臨床的に症状を示さない状態)となり、その大多数が自然治癒となります。しかし、一部の感染者は慢性肝炎となり、将来的には肝硬変、肝臓癌発症と移行することがあります。また、およそ2割の感染者は急性肝炎を発症し、さらにその一部の患者は急性肝不全へと移行し、救命が困難になることがあります。
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HBVキャリアと診断された方々にとって重要なことは、定期的に肝臓の状態を検査することです。ウイルスの活動性、ウイルス量、免疫状態を測定し、超音波検査やCT検査、MRI検査などの画像検査で現在の肝臓の形や癌の有無を観察することが必要です。
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B型肝炎治療の目的は、血清ALT値を正常に保ちつつ、発癌を抑え、ウイルス量をできるだけ増やさない治療を心がけること、
となります。
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治療方針は、対象患者により異なりますので、詳細に関しては肝臓専門医である院長へ御相談ください。
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