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リハビリテーション科

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リハビリテーション科とは?

リハビリテーション

リハビリテーションは病気や外傷が原因で心・身の機能と構造の障害と生活上の支障が生じたときに、個人とその人が生活する環境を対象に、多数専門職種が連携して問題の解決を支援する総合的アプローチの総体をいいます。
医療とその関係分野の専門職が行うリハビリテーションを医学的リハビリテーションと呼びますが、教育分野、職業分野、社会福祉分野で行われるアプローチも医学的リハビリテーション以上に重要です。

当院では、もちろん医学的リハビリテーションを中心に行っています。
大きく分けると以下の二つになります。

 

物理療法
主には患部を温めたり、電気を当てたり、あるいは機械を用いて適した力で首・腰をひっぱったりします。目的は痛みを和らげる為であり、これらの方法によって血液のめぐりを良くしたり、筋肉などをほぐしたり、筋肉・神経などに良い刺激を与えます。
また当院ではスーパーライザー(直線偏光近赤外線治療器)を用いて星状神経節を照射することで自律神経系、内分泌系、免疫系の歪みを直し、恒常性維持を回復させます。これにより血液の循環・ホルモンの分泌・病気を防ぐ免疫の働きを改善させる事が期待できます。

運動療法
専門の知識・技術を有した「理学療法士」が担当につき、医師の指示の下で、各々の患者さん一人ひとりの身体状況について検査・評価を行ない、再び元の社会生活ができるよう一緒にトレーニングをしていきます。
実際のトレーニングとしては、スリングエクササイズなどの体幹トレーニングを軸とし、バランス能力を鍛えていきます。さらに膝や腰・肩などの関節をほぐしたり、個々の筋肉を鍛えていきます。その為にバランスボールやパワーマシンなど様々な機器も使用します。

また他には、装具療法・生活指導などがあり、加えて介護保険制度の利用(家屋改修・ヘルパー利用)などをし、生活環境の改善をめざします。

 

リハビリテーションが必要な社会背景とその疾患

人口の高齢化により、骨や関節などの運動器に病変を有する患者さんが増加してきています。厚生労働省の平成22年国民生活基礎調査では、実際に介護が必要になる原因の10.9%が関節疾患、10.2%が骨折・転倒によるものです。この2つを合わせると21.1%となり、約5人に1人が骨や関節疾患によって自立度低下が起こっていることになります。これらの骨関節疾患の治療には薬物療法や手術療法などとあわせて、リハビリテーションが必要です。また、普段からの運動習慣はこれらの疾患の予防にもつながります。

リハビリテーションが有用とされる疾患

腰痛症
腰痛症のリハビリテーションは、腰痛体操・運動療法の指導や、物理療法(温熱・寒冷療法、牽引など)、装具療法としてのコルセット作製などがあります。腰痛へのアプローチで最も重要とされるのはその予防で、有効な予防法の研究が行われています。

頸部痛
頸部痛は、首周りの痛みだけの場合と肩周囲の運動制限が伴うことがあります。リハビリテーションは、頸部周囲をリラックスさせたり、筋肉のマッサージ・ストレッチなどの理学療法を行います。あわせて物理療法(温熱・光線・牽引など)を行う場合もあります。前項の腰痛症にも当てはまりますが、生活指導を受けることが悪化・再発を防ぐことにもなります。

大腿骨近位部骨折
骨折を起こした際には、他院へ紹介させていただき入院して手術が行われるのが一般的です。その後のリハビリテーションとして、筋力トレーニング、歩行訓練や起居動作訓練を行います。手術をしない場合も期間は異なりますが同様に行います。反対側の折れる確率も上昇するため転倒予防などを意識した環境面の調整や、機能維持のためのホームプログラム指導などが必要になります。

変形性関節症
股関節や膝関節のなどの関節軟骨がすり減ることで発症し、関節の痛みと変形や腫れなどを伴う疾患です。リハビリテーションでは、関節に痛みを出さない状態での筋力強化訓練などの運動療法、鎮痛を目的とした温熱療法などの物理療法、装具処方による関節保護を行います。慢性的な疾患ですので、関節症状を悪化させないための生活指導や自主トレーニング指導が必要となります。もちろん改善しない場合は手術となります。

骨粗鬆症
骨粗鬆症は骨をつくるカルシウムなどが減少して骨が脆くなる疾患です。その結果、わずかな力が加わっただけでも骨折が起こります。特に多いのは、大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、脊椎圧迫骨折などです。骨粗鬆症の治療はこれらの骨折予防につながり、その治療には薬物療法とあわせてリハビリテーションが重要になります。リハビリテーションとしては、骨の強さと歩行能力などを維持・改善する目的で運動療法を行い、日常生活で続けられるような運動を指導します。

関節リウマチ
リハビリテーションは時期により異なります。炎症の強いときは痛みのコントロール、局所の安静を図ります。炎症が落ち着いてからは関節の運動や筋力増強訓練などを施行します。その時にホットパックなどの温熱療法を併用します。歩行訓練や日常生活のための訓練も行います。手の変形に対する装具、膝の装具、靴などを作製することもあります。また、食事・着替え・入浴などの動作の手助けとなる道具(自助具)を用います。家事動作などの生活の工夫も必要です。関節リウマチは基本的には一生付き合う病気であり、専門の医師や療法士の指導を受け機能の低下をできるだけ抑えなくてはなりません。

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