妊娠したものの、どうしても子供を育てられな場合は、中絶手術が選択されます。妊娠10週6日未満なら当院で日帰り手術で出来ます。妊娠11週0日以上は当院ではできませんし、妊娠12週をすぎると、中期中絶といい、入院(約1週間)が必要になり分娩(死産)するかたちになりますので、入院施設がある施設でなければできません。
まず、受診(初診)をして頂き、妊娠週数や子宮の大きさや向きを確認します。その後、手術に必要な採血をします。採血の結果がでるのに3日ほどかかるので、1番早くても初診から3日後以降が手術日となります。当院では木・土曜日は、半日しか診察しないため手術を行っていません。もちろん、日・祝日も行っていません。つまり手術日は、月・火・水・金のいずれかになります。当院は事故防止のため、手術は1日1件までとしていますので、先に手術を予約した方がいれば、同日にはできません。手術の申し込み順となります。
手術前日は夕食を普通に摂って頂き、21:00過ぎは飲食をしないで下さい。
手術当日朝は、飲食をせずに9:00に当院に来院していただきます。昼の手術をより安全に行うため、子宮口を広げる処置をします。ダイラパンとういう細い器具を子宮口に挿入します。麻酔をかけるほどではありませんが、軽い痛みをともないます。必ず声をかけながら、優しく行いますので、少し頑張って下さい。その後、安静室で休んで頂きます。 11:30から12:00の間に準備が整い次第、実際の手術となります。手術は15-20分位で終わる手術で、本人は静脈麻酔で寝ていますので、痛みを感じることはありません。その後本人は眠っていますので、再び安静室で休んで頂きます。 14:00から15:00位に本人が麻酔から醒めたころをみはからって、手術後の診察を行い、子宮の回復が良好なこと、出血が多くないことを確認して退院となります。
手術後(手術当日は0日)、2日間は家で安静にして下さい。仕事などは休んで頂いた方がいいです。手術後すぐ無理をすると、手術後の回復が悪くなったり感染を起こすことがあります。手術 のその日に、シャワーには入ることが出来ますが、1週間は入浴できませんし、激しい運動(スポーツなど)も出来ません。仕事は3日後位から可能です。
手術後3日目、1週間後と診察を行って、経過が順調なら全て終了です。
原則として、付き添いの方は必要としませんが、希望の方は患者さんと同じ部屋でお待ちして頂いています。付き添いが無い場合、もしも、手術中に何か重大なことが起こった場合は、手術承諾書に書いてある連絡先に連絡します。手術後、帰宅するには本人は麻酔から醒めたばかりなので車の運転は出来ません。誰かお迎えにきてもらうか、タクシーを使ってください。
手術料金は99,000円(税込み)です。
初診時に初診料(自費なら5,500円で保険の場合は内容により異なります)+手術に必要な採血料5,500円がかかります。手術当日は99,000円(税込み)かかります。手術後の経過を診るのに、手術3日目と7日目に来院してもらいますが、各々再診料2,750円がかかります。(記載は全て税込み価格です。)これは手術・手術後の経過順調の場合で、経過が悪い場合は再診・投薬などの費用が別途かかることがあります。
手術料金は、盗難等の事故防止のため、手術当日の朝に頂きます。
手術料金の分割・ローン・後日払い・学生割引などは、当院では一切やっておりません。手術当日の朝に支払不可能であれば、当院では手術をキャンセルしています。(R6/3/7 変更)
産婦人科では、中絶手術は比較的小手術であり、それほどリスクの高い手術ではありませんが、小手術といえども全くリスクが無い訳ではありません。
中絶手術には手術承諾書が必要となります。本人の他に、夫か妊娠した相手の人のサインも必要となります。また、20歳未満の患者さんには、患者さん(女性側)の親(父・母のどちらか一方)のサインも必要となります。