静岡県・駿東郡・長泉町 産婦人科 ウスイクリニック

文字サイズ
普
大

RSS

子宮ガン検診

このページを印刷する

市町村の健康診断の中には、子宮ガン検診があります。子宮ガンには、子宮の出口(頚部)にできる頚ガンと、子宮の奥(体部)にできる体ガンがあります。20年前は、子宮頚ガンが90%で体ガンは10%でしたが、現在は子宮体ガンが20-25%に増えています。体ガンはもともと欧米に多く、食生活が欧米化したため増加してきていると考えられています。

 

 

子宮頚ガンは細胞診

子宮頚ガンの検診は、綿棒で子宮の出口をこすってそれを顕微鏡で調べる細胞診という方法で行われます。婦人科医であれば簡単に施行でき、通常痛みもありません。この検査は簡便で陽性率が高い(99%)ことから、早くからガン検診にとりいれられました。ガン検診の普及で、子宮頚ガンは初期ガンのうちに発見されることが多くなりました。しかし、70歳以上で進行ガンでみつかる人は減っておらず、年だから検査しなくていいということはありません。

 

 

子宮体ガンは日本で増加中

一方、近年増加している子宮体ガンの検診は、同じ細胞診で行われますが、子宮の奥に細いビニール製のチューブのようなものを入れ細胞をとってきます。子宮の出口が細く硬い人は採取できないこともあり、個人差で、検査の時少し痛く(腰が重くなる)感じる方もいます。この検査は陽性率が90-95%とやや低いことから、ガン検診としてやや遅れてきました。現在、50歳以上で6ヶ月以内に不正出血があった方のみ対象となっていますが、最近増加していますので、不正出血のない方も積極的に受けた方がよい検査です。先生に相談しましょう。

 

 

卵巣ガン検診は経腟超音波で

静岡県では、卵巣ガンの検診と称して腫瘍マーカーの検査(採血)が行われた時期があります。コストがかかるわりに、疾患数が少ないため現在では行われていません。その同時期に、腟内に細い機械を挿入して行う、経腟超音波が発明され、産婦人科診療を大きく進歩させました。現在では、卵巣ガン検診は内診と経腟超音波で卵巣が大きくなっていないか検査するのが主流となり、採血はされなくなりました。

 

 

子宮ガン検診は個別を、超音波検査で良性疾患もチェック

現在、子宮ガン検診では超音波の検査が認められていません。しかし、検者(医師)からみれば見落としが一番心配ですし、内診と同時に簡便に検査できるので、子宮ガン検診時に(無料で)行っていることがほとんどです。この経腟超音波は、卵巣ガン検診以外にも、子宮筋腫・子宮内膜症などの良性の病気や子宮体ガンの診断にも大変有用です。現在、進んだ施設では集団検診の検診車に超音波の機械をのせて行っているところもありますが、ほとんどの施設でやっていません。従って、子宮ガン検診は、できれば検診車よりは個別にクリニックでうけた方がよろしいかと思います。

 

 

モバイルサイト
バーコードを読み取り、サイトにアクセスしてください。
携帯用QRコード
URLを携帯に送信
アクセスサイト
ウスイクリニック
〒411-0943
静岡県駿東郡長泉町下土狩1293-1 [地図]
TEL: 055-980-5580
FAX: 055-980-5558
駐車場あり

アクセス数:722434

このページの先頭へ