静岡県・三島市・小児科・予防接種・病児保育・乳幼児健診

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小児科 QandA

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一般的なこと


  • 小児科は何歳までですか?

 15歳までが小児科、それ以上は内科となりますが厳密な制限はありません。慢性の疾患で長い間通院されていた方は15歳以降も小児科で診察を続けることもありますのでご相談ください。内科へ変わる場合は紹介状を作成するのでご相談ください。

 

  • かかりつけ医とは何ですか?

 令和2年4月より小児科を対象に制定された医療制度です。6歳未満で4回以上通院した患者さんと同意書を交わし、緊急時や専門外の場合を除いて医療や育児・夜間の体調不良などの全般的に対応を行います。患者さんへの強制力はなく全ての医療をかかりつけのみで行う必要はありません。他の医院への受診も患者さんの自由ですし、かかりつけでないからと言って不利益が生じることはありません。当院は日祝日の診療も行っておりますのでご登録ください。

  

  • 薬はどれだけ持ちますか?

錠剤は工場でシートに詰められるので長めに持ちますが、子供の薬は薬局で量を測ってから詰めなおすので長く保存ができません。

シロップは糖分が多く雑菌が増えやすいです。1週間過ぎたら破棄を考えてください。

粉薬は保存状態が良ければ数カ月持ちますが、1カ月すぎたら破棄を考えてください。

  • かぜとは何ですか?

正式名称は風邪症候群といい、咳・鼻汁・のどの痛み・熱・倦怠感などの症状が出ている状態をいいます。原因の8割以上はウイルスで、ライノウイルス、パラインフルエンザウイルス、(新型ではない)コロナウイルス、(軽症で済んだ)RSウイルスなどの感染が原因です。

 免疫不全などの特殊なケースを除き自身の力で治癒しますが、痰や咳や鼻汁が多いときはつらい症状を抑えてよくなるのを助けるための薬をお出しします。まれに悪化して肺炎や中耳炎を併発することもあるため、熱が続いたりつらいときは受診を考えてください。

  • 予防接種は必要ですか?

アレルギーや免疫不全などの例外を除き必要と考えてください。たくさんの人が予防接種を打てば病気になる人も減るため、予防接種を打てない人たちを守ることにもなります。

  • 定期接種と任意接種の違いは何ですか?

 法律での実施主体が異なります。定期接種は市町村、任意接種は個人となります。そのため定期接種は市町村が費用を負担し任意接種は個人の負担となります。また、定期接種は接種の時期が近づくと予診票が送られてきますが、任意接種は自分で申し込むため忘れてしまう方が多いです。

 参考までに2013年にHibワクチンと肺炎球菌ワクチン、2014年に水痘ワクチン、2016年にB型肝炎ワクチン、2020年にロタウイルスワクチンが任意接種から定期接種に変更しています。特に水痘やB型肝炎は感染することで後々にも問題が残るため定期接種から漏れた方は任意での接種をお勧めします。

  • 同時接種に問題はありませんか?

 『副反応が強く出て危険』や『予防接種の効果が弱まる』といったことは医学的に確認されておりません。通院による感染リスクの削減のため同時接種をお勧めします。

 ※2021・7月現在 新型コロナワクチンのみ他ワクチンとの同時接種は禁止されています。

 

  • 熱性けいれんとはなんですか?

 けいれんとは意志に関係なく筋肉が閉まったりゆるんだりする反応のことを言います。

 熱性けいれんとは38℃以上で起こるけいれん発作で、特殊な病気が隠れていないものを言います。

 子どもは38℃以上の高熱に伴ってけいれんを起こすことがありますが、そのほとんどは問題なくおさまる熱性けいれん単純型です。

15分以内の発作
左右対称の全身性の痙攣
24時間以内に発作の再発がない
が熱性けいれん単純型の特徴になります。

 逆に言えば上記に当てはまらない場合は悪いけいれんと考え、特殊な病気が隠れているか調べる必要があります。

 


                                                                                                                                                             

  • 薬を飲ませにくいです

 小児科でかぜの時によく出される、咳を抑える薬、痰をやわらかくする薬、鼻汁を抑える薬などは、病気の原因となるウイルスや細菌を倒すものでないので無理にあげる必要はありません。抗生物質や抗ウイルス薬は病気の原因を倒す薬なので、決まった量・回数で飲んでもらう必要があります、飲みにくい場合は以下の方法をお試しください。

(抗生物質や抗アレルギー薬など大切な薬にはシロップが存在しないものが多く、後のことを考え粉薬になれることをお勧めします。)

※赤ちゃんの場合は粉薬を少量の水分と混ぜ団子を作ります。口の中の上あごに塗ることでゆっくりと飲んでくれます。
※一部の薬を除いておやつや飲み物と混ぜることができます。アイスクリームが苦みを隠せるのでお試しください。


注意 柑橘系ジュース、スポーツドリンク、ヨーグルトはマクロライド系抗生物質を混ぜるとまずくなるためおやめください
(マクロライド系抗生物質:クラリシッド クラリス ジスロマック エリスロシン等)

  •  熱が高くでました

 こどもは周りの環境による温度変化を強く受けます。服をたくさん着せると元気な子でも熱が出てしまうため、熱を測るときは肌着一枚にしてこもった熱を除いてから測定してください。

  • 夜になって熱が高くて心配です

 熱が上がるのは正常な免疫の反応です。また、熱の高さだけでは重症かどうかの評価は困難です。悪い病気でがある場合は『痛い』『苦しい』や『意識がおかしい』『顔色が悪い』などの症状が一緒に出てきますのでそういったときは早めの受診を考えましょう。

39℃あるけど元気でご飯もよく食べる、40度あるけどすやすやよく寝ている、などであれば無理に夜間救急を受診する必要性は低いです。が、診察して初めてわかることも多いため心配な時は翌日早いうちに受診を考えてください。また、熱が続いてるときは特殊な病気の可能性があるため、どんなに元気でも2-3日以上発熱が続く場合は受診をしてください。

※例外※

生後6カ月までの発熱はすぐに受診を考えてください。

  • 食事や水分が取れなくて心配です

 食事よりも水分が取れないほうが危険です。水分が取れないと脱水が進みます。脱水の評価は肌の張り具合やおしっこの回数、体重の変化を確認して評価します。水を飲むとすぐに吐いてしまうならば早目に受診をしてください。

  • 吐いたり下痢の症状がある場合、食べてよいものダメなもの
食べてはダメなものは
              脂肪の多い食事
              炭酸・糖分の多い飲料
たんぱく質も魚や赤身肉ならばよいですが、ソースやマヨネーズを使うと脂肪が多くなるので味が濃いものは控えましょう。カレーやラーメンも脂肪が多く好ましくありません。
おなかが弱っているときはお粥、うどんなどが良いでしょう。
欧米ではBRAT食〔バナナ(Banana),米(Rice),リンゴ(Apple),パン(Toast)〕が良いとされています。

  • 咳があって寝れない時にホームケアでできることはありますか

痰が詰まった場合は体の向きを変えたり、背中を軽くたたくと痰がはずれてよくなることがあります。また、部屋が乾燥していると痰が固まりやすいのである程度の湿度があるとよいでしょう。

飴や一さじのはちみつをなめると咳が収まることもありますが、1歳以下の方にはちみつをあげないでください。

咳の原因になる病気はたくさんあります。病気によって効く薬と効かない薬があるため、市販薬を使用する場合は短期間にとどめてください。

 

  • 熱性けいれんが起きた時はどうすればよいですか? 

 熱性けいれんを見たご両親は今までのお子さんからは考えられない発作の様子に大きな不安を感じパニックに陥ります。まずは落ち着いてください。

 けいれんが起きた時は平らな場所に横向きにしてください。口の中のものがのどに詰まらないよう取り除いてください。けいれんお様子がわかるように全身と顔を動画で記録してください。けいれんがすぐに落ち着いた場合は意識状態を確認(視線の合い方、呼びかけへの反応)し、受診をしてください。

けいれんが5分を超えるなら救急要請をしてください。救急隊が到着時にけいれんが収まっていればよいですが、続いている場合は点滴などで発作を抑える必要があります。


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