マクロラブダス症(メガバクテリア症)
原因は真菌(2000年に判明)による感染です。発見されて四半世紀しかたっていない、まだ認知度の低い感染症です。吐き気を生じることからそ嚢炎と診断されることもありました。
多くみられる品種:セキセイインコ、オカメインコ、ルリハインコ、カナリアなど
稀な品種:文鳥、ボタンインコなど
症状:嘔吐や便の異常(黒色便や未消化粒便など)
重症例は胃出血や胃穿孔により急死する場合もあります。
診断:糞便検査によるマクロラブダス菌体の確認。
治療:原因治療として抗真菌薬を投与します。
脱水や食欲低下に対しては、補液や強制給餌を行います。
マクロラブダス症は免疫の低下により発症することが多く、寒冷、換羽、栄養障害などストレスとなりえることには注意が必要です。いずれにしても突然死を招く恐れのある重篤な病気です。日々の日課として便の色や状態を観察しましょう。