糖尿病になってもほとんどの方が、「痛くもかゆくもない」状態が続きます。しかし、いつの間にか、太い血管の合併症(脳梗塞・心筋梗塞など)や細い血管の合併症(神経障害・腎症・網膜症)を起こしてしまいます。しかも、糖尿病だけでなく、高血圧やコレステロール異常も同時にお持ちの方が多いのではないでしょうか。高血圧・コレステロール異常が動脈硬化から太い血管の合併症(脳梗塞・心筋梗塞)リスクを増加させることが考えられます。また、高血糖が続くと免疫機能が低下して、肺炎などの感染症にかかりやすく治りにくくなります。さらに、癌になる頻度・認知症になる頻度も高くなることが分かってきました。
今後もできる限り介護や看護の世話にならずに、自立した日常生活・趣味や生きがいを満喫した生活を送るためにも、血糖・血圧・脂質の管理を始めましょう。
① 血糖を下げるためのホルモン(インスリンと言います)の分泌が低下している「インスリン分泌不全」の場合と、
② 運動不足やメタボを背景としたインスリンの“効き”が悪くなった状態「インスリン抵抗性が高い」場合に分けられます。
③ そしてややこしいことに、①と②が混在している場合も多いのです。
一口に糖尿病といってもその原因はひとそれぞれです。体質や遺伝的要因が関係していることもあります。みうら内科・糖尿病クリニックでは、糖尿病患者様の病態を判断してご本人にあった治療法を選択、提案します。
専門医によるお薬の微妙なさじ加減、管理栄養士や糖尿病療養指導士資格を持った看護師とのなにげない会話から治療効果がぐっと改善することも多いのが糖尿病であり生活習慣病です。いちど糖尿病専門医とともに治療してみませんか。
① 自己注射治療の必要な方も、できるだけ入院せずに外来通院での導入を目指しています。
② ほぼ毎日、管理栄養士と糖尿病療養指導士資格を持った看護師がいます。栄養相談・フットケアに対応しています。
③ 測定誤差(ブレ)の少ないHPLC法によるHbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)測定を実施しています。
④ 日本糖尿病協会所属の糖尿病友の会「うだつ会」に入会できます。
#糖尿病友の会とは、糖尿病患者さんとそのご家族の方により充実した生活を送ってもらうためのサークルです。「月刊誌さかえ」などで情報発信しています。
(日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医・研修指導医 三浦 淳)