埼玉県秩父市中村町3-3-36 秩父駅より徒歩15分、西武秩父駅より徒歩15分
地図はこちら
play_arrow休診日:日曜・祝日 木・土曜日は午後休診
診療時間
play_arrow埼玉県秩父市中村町3-3-36 秩父駅より徒歩15分、西武秩父駅より徒歩15分
休診日:日曜・祝日 木・土曜日は午後休診
【生活習慣病と認知症】 (平成23年9月)
高齢者の睡眠呼吸障害は軽度認知機能障害や認知症のリスクを高める
高齢者の睡眠呼吸障害は認知機能障害のリスク増大と関係すると,米カリフォルニア大学サンフランシスコ校などのグループがJAMAの8月10日号に発表した。
高齢者には睡眠呼吸障害がよく見られる。同グループは,骨粗鬆症性骨折に関する研究のサブスタディとして,2002年1月〜04年4月に睡眠ポリグラフ検査を行った認知症のない高齢女性298例(平均年齢82.3歳)を対象に,睡眠呼吸障害と認知機能障害との関係を検討した。
睡眠呼吸障害は,睡眠中1時間当たりの無呼吸・低呼吸が15回以上と定義。年齢,人種,BMI,学歴,喫煙習慣,糖尿病,高血圧,薬剤使用(抗うつ薬,ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系抗不安薬),登録時の認知機能スコアを補正し,2006〜08年に回収したデータに基づいて軽度認知機能障害(MCI)と認知症を評価した。
その結果,MCIまたは認知症の発症率は睡眠呼吸障害がなかった群の31.1%(60/193例)に対し,睡眠呼吸障害群は44.8%(47/105例)でオッズ比(OR)1.85と有意なリスク上昇が認められた。MCIと認知症のリスクは,睡眠中の低酸素症(1時間当たりの酸素飽和度低下15回以上,睡眠時間に占める無呼吸・低呼吸の割合7%超)と関係し,ORはそれぞれ1.71,2.04であった。
一方,睡眠中の覚醒や合計睡眠時間には認知機能障害のリスクとの関係は見られなかった。
Yaffe K, et al. JAMA 2011; 306: 613-619.