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内科 消化器科(胃腸科)

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お知らせ

2024年6月 2日

新型コロナウイルス(COVID-19)の勢いは衰えもせず、感染者が減るどころか、徐々に微増しています。北海道が東京よりも多い日がありました。空気が乾燥し、気温が下がると、ウイルスは乾いたテーブルや衣服にもしばらく生存できます。また、寒くなると、窓を開ける機会や時間も減り、換気も悪くなります。そこに家族で集まって食事などをするとマスクも取って、しゃべりながら口を開けた状態の時にウイルス感染が生じやすくなります。家族内感染や、飲食街の感染は口を開けている時間が長いので感染するのです。満員電車での感染の報告がないのはパニックを生じさせないこともあると思いますが、みんな黙ってスマホを見たり、外を眺めていたり、眠っている方が多く、大声でしゃべっている人はほとんど見当たりません。マスクをしてしゃべらなければ、充分予防ができます。それに、3密回避、手洗いをしていれば、感染リスクはかなり減ります。欧米ではマスクの装着は個人で決めるという間違った自由のはき違えがあります。公衆衛生的に問題があります。今、日本は感染者が欧米に比べて少ないのはそういったことが影響しているでしょう。
 ただ、冬はインフルエンザの流行が見られる可能性があります。同じ感染の危険性もあり、ここにきてインフルエンザワクチン不足も見られている地域もあります。今年はワクチンを増産していますが、ワクチン接種をできない人も出てくることと思います。ただし、十分な睡眠、タンパク質の摂取、多少の日光浴、先ほどの、マスク装着、3密回避、旅行に出かけないなどをまもっていれば、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の大きな予防になります。前向きな考えでいないと免疫活性が低下します。今まで通りの対策を続けて行けば良いでしょう。時々、専門家会議などの報告を参考にするのも良いでしょう。

 

 





新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除され、さらに、go to travel, go to eatも、東京発着点にかかわらず、全国展開が始まりました。空の便も満席の瓶もあり、また、高速道路も久しぶりの渋滞が見られました。飲食店も徐々にお客さんが増えてきているようです。ただ、小学校、中学校の行事は運動会は制限しながらも開催されたところもあったようですが、今後のすべての行事は中止です。ここ秩父も、日本曳山三大祭り、京都祇園、飛騨高山にならんでの、12月3日行われる予定だった秩父夜祭りも中止となってしまいました。祭り中は3密どころではなく、人々がぶつかったり、けが人も出るくらい混雑します。感染者が出るのは当たり前でしょう。

 また、現在でも、東京などでは平日の感染者発表では200人前後と減少にはいたらず、横ばいが続いていますが、経済のことも考えての政策です。新型コロナウイルス感染症はそう簡単に収束しないでしょう。これから、秋、冬とインフルエンザの流行にも同時並行となります。手洗い、マスク、人混みを避けるなどはもちろん、インフルエンザの流行に備えて、予防接種もしておくのがよいでしょう。一つでも病気のリスクを減らすのが賢明です。また、65歳以上の人は公費で肺炎球菌ワクチンの予防接種ができます。コロナで怖いのは特に肺炎です。これもリスクを一つ下げる手段になります。ぜひ、予防できる者は予防していきましょう。

 なお、インフルエンザワクチンの予防接種は9月23日(水曜日)から予約開始です。10月2日(金曜日)から、65歳以上の人、中学3年生の人を優先的に10月19日(月曜日)まで接種いたします。10月20日(火曜日)から来年1月30日(土曜日)まで誰でも公費負担で予防接種は出来ます。それ以降の接種は自費になります。注意しましょう。

 予防接種時の混雑を避けるために、予約時に医療事務員がこの日が良いですよとアドバイスいたします。皆さんが誰もが予防接種を希望されておりますのでよろしくお願いいたします。

また、現在高橋内科クリニックのホームページは修理中です。今回は修理の間に先頭ページだけ更新いたしました。大変ご迷惑おかけしますが、しばらくは不定期の更新になりますので何卒よろしくお願い申し上げます。




新型コロナウイルス感染症が当初予想もしなかったくらいに世界中に感染が広がり、中国ばかりでなく、その上をヨーロッパ諸国、アメリカ合衆国などが、感染者数、志望者数の勢いが止まりません。日本も5月6日までの緊急事態宣言を延長し、5月31日までとしています。しかし、その基準があいまいで、やや、感染者数が緩やかに下降してきている。地方では感染者数が発生していない地域がある、実行再生算数が1.0を割ってきている。など、述べておりますが、ゴールデンウイークの外出はもともと企業や学校が休みなので、感染の広がり方はストップがかかっている状態での感染者数(PCR法陽性者)でした。連休が終わり、企業も仕事を再開するところ、地方では学校の再開も始まります。

 少しずつ規制を緩めていく中での人の移動が活発になり、それでも感染が広がなければ、そこではじめて感染者が減少したといえるのではないでしょうか。

 今までのインフルエンザや、サーズ、マーズと違って、感染して重症化したら、非常に危ない、軽症陽性者は気。持病がある人は特に、血栓が急にできはじめ、肺梗塞、心筋梗塞、脳梗塞などが急に発症し、若い人でも脳梗塞が見られ、歩いているさなかにバタンと倒れる人がいる。また、サイトカインストームといって、免疫過剰反応により、全身あらゆるところに炎症が発症することもあり、小児では川崎病と同じような所見を呈することが欧米から言われている。

 今後、ワクチンや特効薬が出来るまでは、外出の自粛、手洗い、密閉、密室、密集など、社会的距離を保ちながら日常生活を送らねばならない。

 我々、医療従事者はマスク、ガウン、フェイスシードなど防御するものが不足し始めている。これらが足りなくなったら医療崩壊につながるのは早いだろう。国や県などの担当者は、医療機関に速やかに医療物資の供給を切に願うところであります。

 皆様も感染せず、感染させずを頭の隅に置いていてください。

新型コロナウイルスの流行が止まりません。世界では感染爆発が見られ、イタリア、フランス、イギリス、スペイン、アメリカ合衆国、中国など依然新型コロナウイルスが猛威をふるっています。世界では感染者が1130000人を越え、日本では3400人となっています。1ヶ月以内に世界が200万人以上、日本では1万人以上の感染者になると推定されています。イタリアでは医師が70人以上亡くなっています。日本でも医師の感染が増え、重症患者も増加するばかりです。医療崩壊の危機にあります。日本医師会は医療危機宣言を出しましたが、政府は4月4日現在も緊急事態宣言を出しておりません。ぎりぎりの線を保っていると行ってますが、今まさに手を打たないと、都市崩壊、患者増を食い止められなくなります。一刻も早く、緊急事態宣言を出し、国民が安心できる状況に持っていってもらいたいと思います。

 我々も、診療所として全力で仕事に向かい、皆様は「密閉」、「密室」「密接」、3つの「密」に注意しながら日常生活を送ってもらいたいと思います。

 また、マスク、トイレットペーパー、ティッシュなどは多くの生産が行われ、マスクのみが中国製が多く作られています。現在国内の企業もマスク生産工場を増やし、増産体制に向かうところです。

 買い占めは国民全員にマスクが供給できなくなり、医療現場、介護施設においても、マスクは足りておりません。一時的にマスクが充足している方は、足らない方にゆずってほしいものです。

 大学が休みで東京から実家に帰った学生さんが、家の中に大量のマスク、トイレットペパー、ティッシュが山積みとなっていて驚き、落胆したようです。その家の年配の方が毎朝、ドラッグストアに朝一番に並んで毎日のように早朝から店のシャッターの前で並んでいたそうです。自分の家族がそんなことをするなんてと、学生さんは困り果てたと述べています。マスク以外はスーパーなどで普通に陳列されています。日本のマスク工場が一気に増産体制になればマスクも店頭に並ぶと思います。

 出来るだけ公平な日本社会を願うばかりです。

では、手洗いと「3密」を守って、自分たちの感染を防御していきましょう。

 

*一時的に寒い日々が続いていますが、基本的には暖冬傾向です。南極は2月上旬に17.5℃まで上がり、温暖化傾向がおさまりません。海面上昇で、南太平洋の島々は消滅恐れがあります。さらに、新型コロナウイルスによる肺炎が広まっていますが、水際作戦に日本は黄色信号です。隔離の仕方が問題あるかもしれませんが、クルーズ船から全員病院に搬送し、検査はできないものでしょうか。さらに、クルーズ船は要注意です。先日、姫路に日本消化管学会に行きましたが、マスク着用者は少なく、学会でもことさら、新型コロナウイルスのことは述べられませんでした。駅も、新幹線も、東京もいつもと代わらず、やや人の出が少ないかなという感じでした。

 ただ、ウイルスにとっては、駅の公衆トイレにある、洗った手を乾かす。乾燥機の強い風の中に手をかざすとウイルスが飛び散る可能性があるので注意が必要です。でも、予防は手洗いが優先、使い捨ての紙タオルが良いですね。マスクは重要ですが、買い占めるほどではないと思います。人からウイルスをもらわない、人にウイルスをうつさないという意味で重要です。まず、手洗いです。情報にパニックにならない方が良いですね。正常な疾患への理解が麻痺しがちになります。パンデミックというより、インフォメディックにならないように注意が必要です。

 以前新型インフルエンザが流行りましたが、現在ではその新型が、今のインフルエンザに置き換わって、ワクチンもそれに取って代わっています。ウイルスは変異するのが当たり前で、感染症専門医が慌てないように警告しています。

 とにかく手洗い、睡眠、疲れをためない、人混みに行かないくらいでしょうか。

 

セロトニン、ドーパミン、コルチゾールの働き

セロトニンは、主に「落ち着き」、「安らぎ」、「楽観」、「自身」といった気分に関与します。

もし、「気分の落ち込み」、「不安」、「絶望」、「睡眠障害」、「自信の欠如」などが見られる場合はセロトニンが不足している可能性があります。

*セロトニンの不足→体の痛みや精神的なつらさに弱くなる→鎮痙剤、抗うつ剤、抗不安薬の投与→ブレイン・フォグや性機能の低下に見舞われ、薬剤依存につながる恐れ

ドーパミンが不足すると「無気力」、「倦怠感」につながり、「人生が面白くなくなった」と感じるようになります。ドーパミンのアンバランスは、コカイン中毒や買い物中毒などの様々な「依存症」や「ADHD]と関係があることがわかっています。

*ドーパミンの不足→「集中出来ない」、「やる気が出ない」、「人生が面白くなくなった」と感じたり、「衝動」を覚えたりする→危険な行動、カフェイン、精神刺激剤、アデロール(ADHDの治療薬)にてをだす→ハイな気分からの急激な落ち込み、ブレイン・フォグ、無気力に見舞われ、薬物依存につながる恐れがあります。

コルチゾールは私たちの体が「全速力」へとギアチェンジするときに使うホルモンで、「ストレスホルモン」と呼ばれています。あなたに降りかかる大小様々な用事をすべてこなすには、少しばかりコルチゾールを必要とします。しかし、コルチゾールの量が多くなりすぎると「疲労感」、「神経の高ぶり」を覚えることになります。脳内のコルチゾール量のバランスが崩れると、神経がぴりぴりして、ささいなことで、かんしゃくを起こしたり、やる気を出さずに、一日中、重い足を引きずる感覚に陥ります。

*コルチゾールのバランスが悪くなる→「疲労感」、「神経の高ぶり」、あるいはその両方覚える→カフェイン、睡眠導入剤、ときに抗うつ剤、抗不安薬、性機能の低下、不安、うつに見舞われ、薬物依存につながる恐れがある。

対処はクリニック内で説明いたします。

 

*体内には皮下脂肪と内臓脂肪を合わせると約300億個あります。

 しかし、ただ多いだけではないのです。脂肪は単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、様々な物質を活発に分泌して、体の機能を調節しています。現時点で100種類以上の機能が確認されています。物質の中には良い働きをするものあれば、悪い働きをするものもあります。特に、問題なのは、血圧や血糖値をあげ、動脈硬化を招いて、生活習慣病を起こす物質です。この反対に、全く逆で、生活習慣病の進行を抑えてくれる良い物質を作ってくれます。この善玉物質はインスリンの効きを高め、血圧を下げ、蓄積した脂肪を燃やしてくれるアディポネクチンと、食欲を抑えて肥満を防ぐレプチンを作ってくれます。まさに一人二役です。太りそうになると、今度はレプチンを作って、食欲を抑え、太りすぎないようにしてくれます。

では、何が問題なのでしょう。それは内臓脂肪です。食べ過ぎや運動不足によって体に脂肪が付きやすくなり、問題が起こります。太っていくと皮下脂肪は300億個だった細胞が400~600億個まで増えます。一度増えた皮下脂肪は基礎的には減らすことは出来ません。美容外科ではこの皮下脂肪だけを取り除く技術を使います。運動すれば、脂肪細胞の数は変わりませんが、細胞の体積は小さくなります。運動効果やダイエットは効果はありますが、食べ過ぎ、運動不足になれば、また太ります。

 内臓脂肪は皮下脂肪と異なり、中性脂肪を大量に取り込むと、一個一個の細胞の体積が大きくなって、その体積は最大で2倍を超えます。したがって、20歳以降も徐々に脂肪は付きやすくなります。

 困ったことに内臓脂肪の細胞は大きくなると阿骨打物質を分泌するようになります。それと共に善玉物質はあまり作らなくなるため、脂質、血圧、血糖の数値は悪化するばかりか、こうなると手の着けようがありません。内臓脂肪が危険なのは付く場所の問題があります。最初に知謀を取り込むのが肝臓です。必要以上に多いと、大量の脂肪酸が作られるのです。これがたまった肝臓が脂肪肝です。そして、肝臓に蓄えられなくなると、血管の中にたまっていきます。心筋梗塞の危険が31倍に上昇します。とんでもない数字です。

これは血管が硬くなる動脈硬化による者です。動脈硬化になると血管の壁が厚くなり、そこに血の塊がつきやすくなります。ついに、血管が詰まるとその先の組織酸素や栄養を送ることができなくなり、組織が死んでしまいます。これが心臓であれば、心筋梗塞、脳であれば脳梗塞となるわけです。

 動脈硬化はsilent killer(静かなる殺し屋)と言われています。検査の数字が勝負の分かれ目です。

 

*認知症は現在治癒できる薬はありませんが、MCI(軽度認知症)を日常診療で早期に見つければ、進行遅らせる薬でも、前頭葉、頭頂葉の萎縮を遅らせ、また、記憶しようとする情報を覚えようとする行為が前頭葉、後頭葉の体積を増加させ、認知機能の低下予防につながると報告されています。この前頭葉、頭頂葉の萎縮の予防には適度の有酸素運動が必要です。ウオーキング、ジョギング、サイクリングなどの運動を1週間に150分行えば効果があると言われています。週休2日制を利用して、土日で150分でも効果あります。毎日、ちょっとの散歩をして1週間の合計が150分でももちろんかまいません。足腰の痛みがある人は毎日ちょっとの散歩が効果的です。

日頃、よく動いている人は若々しく、元気に見えます。さらに、尿検査、血液検査などの結果も改善される人が多いのもわかっています。超高齢化社会、元気な100歳を目標に頑張りましょう。疾患を持っていて、運動などとてもと言う人には強要できません。元気な人たちが彼らを守って行く社会体制が必要です。日頃から助け合いの精神が今後さらに必要になるでしょう。

 

朝晩は少し、涼しい日が見られるようになりました。冷たい飲み物で冷えた胃腸を守るのに温かい緑茶が健康的です。

緑茶にはを中枢神経を興奮させるカフェイン、利尿作用のあるテオブロミン、強心作用のテオフィリン、そして抗酸化作用の強力なカテキン酸など、一服のお茶でこれほど多彩な作用を持つ自然喫茶飲料は他にはありません。

 特に栄西禅師が著した「喫茶養生記」という本でも紹介されている神髄は、「抹茶」なのです。日照時間をコントロールすることで、苦味成分であるタンニンの少ない葉が得られる。タンニンは下痢止めとしての収斂作用がありますが、量が多いと胃壁に負担がかかります。茶で使う水も大切で、鉄分の多いものはタンニンと鉄分が化合して、不快な薄墨色となるので好ましくないのです。

 一杯のお茶には疲労回復、精神安定、美容維持と、これほどリスクのない喫茶こそ、今世紀最大の健康飲料と言って良いでしょう。

 

今月の挨拶は新人医療事務員の島田侑佳です。

今年(平成29年)の7月15日より医療事務員としてお世話になっております島田侑佳と申します。消化器の分野は初めてで、毎日忙しいですが、先生や先輩達が温かく指導してくださり、充実した日々を送っております。

 患者様からも優しいお声がけをいただき、大変励みになります。クリニック全体からアットホームな雰囲気を感じました。

一日でも早くチームの一員として即戦力になれるように向上心を忘れず業務に取り組んで参ります。

受付や電話対応でも皆様に安心を与えられる事務員になれたらと思っております。ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、皆様よろしくお願いいたします。

 

今月は医療事務、A.Yの挨拶です。

今年の夏は予報されていた程の暑さもなく、例年に比べると過ごしやすかったですね。

 その一方で、「ゲリラ豪雨」と言われる突然の大雨や、ノロノロ進む台風による洪水の被害が全国各地で起き、自然の怖さを感じる事がたくさんありました。

 雨が降らなくても水不足や農作物への影響が心配ですし、降りすぎても洪水や土砂崩れが起こるのも怖いです。五風十雨の整った穏やかな天気が続くことを願うばかりです。

 

 クリニック職員からです。看護師のM.Rさんです。

暑かったり、涼しくなったり、気温の移り変わりについて行けず、なんとなく身体が怠いと感じてしまう今日この頃です。

休息をうまくとりながら、体調に気を付け過ごしていきたいと思います。

私事ですが、6月21日から産休に入らせていただきます。

育児休暇を経て、3児の母として元気に復帰したいと思います。

よろしくお願いいたします。

 

今月は、看護師、Y.Kからです。

節分、小さい頃、父と豆まきをしたのを思い出します。まめには生命力と魔除けの意味があるので、巻いた豆を数え年の分食べることで1年、元気に過ごせるのだとおしえてもらった記憶があります。小さい頃は年の数の豆を食べるのもあっという間でしたが、今ではお腹がいっぱいになります。

 冬から春へと移り変わるこれからの季節は体調を崩しやすい時期ですが、節分のパワーで元気に過ごせそうです。

今年はインフルエンザウイルスA型大流行し、全国の都道府県にインフルエンザ警戒警報が発令されました。学教宇閉鎖、学年閉鎖も多く、ご家族みんなが感染した例も沢山あります。

3月にはインフルエンザBがも流行ってきます。

花粉症も始まり、体調管理は大変です。風邪でも、花粉症でもお早めにご相談ください。

改めて自分の豊富です。自ら何回となくインプットしています。患者さんと真正面から接し、言葉を交わす。患者さんは、何かしらの痛み、苦痛、気分不快、慢性疾患、癌などに対して、日頃、テレビ、新聞、インターネットなどから健康情報に刺されています。どの情報が正確で、どの情報が偽物かを説明できるようにいたします。そんなの気分の問題ですとは言わないようにします。原因、要因をしっかり把握し、必要ならば検査、そして治療へと進めていきます。最短で診断し、早く専門医療機関、あるいは患者さんの希望する医療機関を紹介するという患者ファーストでいきたいと思います。また、プライマリーケアを重視し、運動や食事の重要性を説明いたします。出来るだけ投薬数も減らし、薬漬け解消にむけて臨みます。

個人的には体調維持するため、ジョギングやトレイルラン(山の中を走る)などの有酸素運動、また、筋肉の量を落とさないように筋トレを続けています。医学の学習にたいして初心に帰ったり、最新の医学知識を吸収するために積極的に各学会に出席、発表し、日常診療に役立てていきたいと思います。また、最近は外国の患者さんも多く、英語力を維持するためTOEIC(リスニングとリーディングの英語の試験)を年4回ほど受験しております。

こんな感じで一年を過ごせたら良いなと思っております。

 

*インフルエンザウイルスA型、感染性胃腸炎が昨年より早く流行しています。手洗いの励行、咳エチケットとしてマスクの着用もお願いいたします。

 

7月、文月です。あっという間に1年の半分が過ぎて行きました。先月、25日(土)の第2回東日本大震災復興チャリティーコンサート「平和への祈り」も無地終了しました。今回もアグネスチャンに参加していただき、コンサートを盛り上げ、相変わらず、若くて綺麗で、人柄も素敵な人です。今後もこのチャリティーコンサートを続けていきましょうと勇気と応援をいただきました。感謝感激です。

 また、慶應義塾大学の後輩、気仙沼市出身の小野寺亮子さんが、気仙沼復興状況を語ってくれました。復興はほとんど3年前と変わっておらず、人口の変化も減り続けているようです。小野寺さんによると、気仙沼市と秩父市は人口が65000人とほぼ同じ人口です。この3年間、減った人口も両市とも2800人です。気仙沼は地震、津波の災害、他地域に引っ越したにとなどもいるようです。秩父は大きな災害はあまりありません。でも、気仙沼市と同じように2800人、人口が減少しております。秩父は全国でも少子高齢化が著しく、大きな産業もなく、若い人は東京など、大都市に食を求め、結婚して、秩父に帰らず、県南や都内に残る人も多い状態です。また、秩父には産婦人科が一件しかなく、一時は里帰り出産もできない状態でした。現在は埼玉医大からの応援もあり、里帰り出産も可能になってきたようです。全国的に産婦人科医の数は少なく、秩父に産婦人科医を呼んでも、なかなか来てくれません。大学病院も産婦人科医は絶対的に少ない状況です。今後、産業の発展、産婦人科医の養成が、今後の地方活性化のポイントでしょう。

 

今月は看護師のM.Rさんです。

衣替えも終え、夏の装いが目に付くようになりました。6月は祝日がなく、梅雨が近づくと思うと気分も沈みがちなってしまいます。美味しいものを食べてた、出かけたり、うまく気分転換して乗り切りたいと思います。

 また、梅雨冷えに気を付けて過ごしていきたいと思います。

彼女はまさに看護師に生まれるべくして生まれてきたような看護師です。私の医療のアドバイスも適切に行い、アドバイスにも忠実です。安心して業務を任すことができます。患者さんへの言動も丁寧でやさしく、信頼性も抜群です。クリニックの中心としての役割を期待させ、活躍していくものと考えています。

 

★6月25日(土)第2回東日本震災復興チャリティーコンサートをアグネスチャン、気仙沼市の復興の中心となって奮闘している小野寺亮子さんと一緒に歌と、トークを開催いたします。自分も11曲歌い、トークも準備しております。

5月20日頃より、前売り券の発売を開始いたします。指定席が中心となります。高橋内科クリニックで販売いたします。

後援は秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、秩父市教育委員会となって、準備万端です。

どうぞ、お楽しみに。チケットの代金は気仙沼市役所(気仙沼市)に寄付する事になっています。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

一口知識

*ワインボトル4本で致死量

*食後眠くなるのは、消化管に血液が集まり、脳に血が行かないというのはウソです。食後血糖が一過性に上昇し、一時的な糖尿病性昏睡と同じ機序で、ぼーっとするのです。脳に血流がなくなれば、わずかな時間でもすぐ脳梗塞になってしまいますね。

 

5月、皐月です。気温も安定し、汗ばむような日も見られるようになりました。桜の葉も緑色が濃くなり、まさに新緑の季節になりました。

 さて、今頃の季節になると、眠気も出やすくなります。いつものように、脳関係から睡眠を述べてみたいと思います。

早起きしすぎてもホルモンが働かない

最近では「早寝早起きをしよう」という人も増えており、夜11時就寝を提案しても、さほど驚かないようになりました。

経営者はおおむね早寝早起きです。若い人の間でも「朝活」が流行っています。しかし、ここで注意したいのは、極度の早起きもまた、健康長寿につながらないということです。たとえば、「自分は本質的に睡眠時間が短くても大丈夫なので、11時に寝て、朝4時に起きます」という人がいます。11時に寝れば、メラトニンや成長ホルモンもきちんと分泌されます。レム睡眠とレム睡眠のサイクルは90分なので、3サイクルのノンレム睡眠をとったことになるので「ちゃんと眠れた」という感覚になるのでしょう。しかし、ホルモンを作るだけでは意味がありません。フリーラジカルでできた傷を修復し、肌の弾力を取り戻す、免疫を強化したといった「役割」を果たしてこそ睡眠の存在価値があります。メラトニンや成長ホルモンをせっせと作っても、血液によって全身に運搬され、臓器などの「現場」に届いて使われなければ、無駄になってしまいます。短時間睡眠で起きてしまうのは、「上司の指示はでたものの、時間切れで、仕事は途中で打ち切り」のようなものです。仕事が完結しないことになってしまいます。睡眠中に働くのは、メラトニンや成長ホルモンだけではありません。さまざまなホルモンがさまざまな役割を果たしています。たとえば、深夜から朝にかけて分泌されるコルチゾールというホルモンは、脂肪や糖分を分解して睡眠中のエネルギーに変えられます。本来、コルチゾールが使われるべき時間に起きてしまうと、脂肪や糖分はそのまま蓄えられ、太りやすくなります。理想の睡眠時間の目安は7時間と言われています。「睡眠は短すぎても健康に悪い」という論文もあります。まずはアメリカのデータです。110万人を対象に睡眠と寿命の研究が行われました。死亡率率が低く、長命であったのは睡眠時間が7時間の人たちでした。睡眠時間が3時間30分から4時間30分くらいとあまり眠らない人たち、8時間30分以上と長く眠る人たちは、7時間睡眠の人たちよりも15%以上も死亡率が高いことがわかりました。もう一つは、7万人以上の女性を対象にした研究です。ハーバード大学関連病院のデータです。「心臓病発作の統計」。心臓病発症率が最も低いのは7~8時間睡眠の女性でした。6時間以下とあまり眠る時間が憂くない人たちは30%、9時間以上と長く眠る人たちは37%、7時間睡眠の人たちより心臓病発症率が高いとわかったのです。どうやら、7時間睡眠が良さそうですね。

 

この時期は機会飲酒が増えます。卒業、入学式、入社式、いろいろな場で祝杯が上がります。ちょっと注意が必要です。

 酒は飲めるが個が赤くなる人が大量飲酒を続けると、80歳までに5人に1人が食道がんや喉頭がんになると愛知県がんセンター研究所部長らが発表しています。

 赤くなる人は酒を分解する力が弱く、分解途中に生じる発がん性物質が長く体にとどまるためとされています。日本人は特にアルコール分解酵素を2つもっている人は約40%、1つしか持っていない人は60%くらいです。この60%の人が顔を赤くなる人です。ある型のアセトアルデヒド分解酵素が少ないのです。

 自分のタイプを知って楽しくお酒を友達にしたいですね。

 

まずは看護師のYさんからです。

立春を迎えて、冬が苦手なのか、春という言葉を耳にすると何となくうれしい気持ちになります。

 今年はできるだけ歩く時間を作るようにしたいと思っています。歩くと体調がぐんとよくなります。歩いて、元気になり、その元気を維持したいと思います。そして、四季の始まりである春を気持ちよくスタートさせたいと思います。

なぜか、Yさんの言葉を聞いているだけで心がほっとしてきます。僕も、元気にやっていきたいと思います。

 

さて、2月。如月です。道路の雪も溶けずに寒い日が続いております。秩父地方はインフルエンザ流行期に入り、学年閉鎖、学級閉鎖が出ています。手洗い、うがい、睡眠、食事、そして人混みは避けましょう。

 今回は朝の過ごし方です。朝は体内時計をリセットし、一日のリズムを作る最も大切な時間です。夜の良質な睡眠は、実は朝起きた瞬間に始まります。重要なことは毎日決まった時間に起きることです。朝7時に起床と決めたら、平日も休日も朝7時に起床します。遅く寝ても、早く寝ても7時には起床です。休日だから少し寝坊でもなんてお昼前に起きてくると、体内リズムが崩れてしまいます。寝る時間より起きる時間が大切なんです。

 眠っている間はできるだけ部屋を真っ暗にし、朝起きたらカーテンを開けて、太陽の光を浴びる。これで、体内時計のスイッチが入ります。起きる時間を毎日同じにするということは地球の自転と人間のサーカディアンリズムの調節に欠かせません。実際は1日は24時間11分で地球は回っています。朝、決まった時間に起きないと11分ずつ時間がずれるのです。

 起床後15時間経つと、メラトニン分泌量を増やすスイッチが入ります。

 日の光と言ってもギラギラした太陽の光でもなく、曇りや多少の雨の日でも、実際にはその場所にいれば効果があります。何しろ、曇りでも、外では十分読書ができますので、家の中にいるのはもったいないです。部屋の電気より曇りでも意外と明るいのですよね。自宅や職場の明かりは500~800ルクス、曇りの日は窓側であれば1万ルクスもあります。2500ルクスあれば、体内時計のスイッチはONになります。

 ちなみにコンビニエンスストアの光は1000ルクス以上あります。

 眠っている間は毛細血管が広がり、発汗するため、朝の身体は水分が失われています。朝起きたらコップ一杯の水を飲む習慣が良いと思います。自分も朝、ペットボトル330mlの水を飲みます。時計遺伝子の影響で午前6~7時は血液が固まりやすくなっています。線溶系因子の一つであるパイワンという物質の働きが強くなっています。このため、午前中は狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などを避ける意味でも水分補給が大切です。

 パイワンという物質は、生活習慣病と関わりが深い物質です。メタボリック症候群でも、血中のパイワン濃度が上昇します。パイワンは肥満細胞などから分泌されます。太っているという意味ではないのですが、実際は太り気味の人は肥満細胞も大きいのでパイワン濃度も濃いので、朝起きたら水分を摂ることをおすすめいたします。

 顔を洗う、歯を磨く、髪を整えるといったルーティーンは非常に大切です。いつも同じ行動を繰り返すことによって体内時計の精度を上げ、健康長寿につながります。ちなみにイチローがバッターボックスに入ってからの一連の動作はいつも同じで、バッティングでも高打率を残しています。

 何らかの理由で不規則な生活になったら、朝、しっかりと起きるということを続けることが重要です。

 

10月です。神無月です。読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋です。前回の東京オリンピックは10月10日が開催日でした。晴れの特異日です。私が5歳の時でしたが、何となくTVで日本選手団の更新をおぼろげながら記憶しています。赤のブレザーが印象に残っています。この年から多分カラーテレビの放映が開始になったと思います。ちなみに私が生まれる1年前に白黒のTVが発売されたのではないかと思います。今の天皇陛下のご成婚の時です。意外とTVの販売はまだ50数年しか経っていないと言うことになります。

 さて、スポーツといえば、今やジョギング、マラソン、トライアスロンなどが普及し、各地のロードレースや東京国際マラソンなどの大会は抽選によって出場が決まります。参加できるだけでも宝くじに当たった気分になります。走るのが無理な人は散歩があります。ウオーキング、散歩も大きなブームで、公園や街の中でもよく見かけます。最近は苦しそうな様子の人は少なく、笑顔で歩いているのが印象的です。私も以前ジョギング中心でしたが、徐々にウオーキングになってきました。ただ、なぜかゆっくり歩くと足が痛くなるので、どうしても速歩になってしまいます。大都会でも、地方の学会でも、外を歩くときも、会場内を歩くときも速歩です。東京駅や地下鉄などもできるだけエスカレーターに乗らないようにしています。階段を上ったり、おりたりします。荷物持ちなので重い状態なのですが、筋トレと思って、気合いで歩いています。さすがにスーツケースがいっぱいの時は宅急便にして鞄だけで出かけることも増えてきました。

 健康的な面で言えば、ウオーキング、散歩は非常に役立ちます。特別な道具も必要なく、場所も選ばず、思ったときに、思ったように歩けます。できたら、靴はウオーキングシューズの方がベターですが。短距離のような速い動きや筋トレは無酸素運動で、筋肉内のグリコーゲンのみを利用します。そして、グリコーゲンをブドウ糖に換えて、エネルギーを生み出します。従って、血糖値の高い人は血糖が上がるので、あまり積極的にやらなくてもいいと思います。少し、筋肉に刺激を与える程度で。ウオーキングや散歩は有酸素運動に入ります。空気中の酸素を肺の毛細血管中に送ります。酸素は体の隅々まで運ばれ、特に、脳と心臓、そして筋肉に向かいます。酸素が多い筋肉内では細胞中のミトコンドリアという小器官でATP(アデノシン3リン酸)をADP(アデノシン2リン酸)に換えるときリン酸が取れて、1分子38Kcalのエネルギーを生み出します。このときの補酵素が女性に人気のコエンザイムQ10です。ミトコンドリアが多いほど酸素をたくさん取り込み、エネルギーもたくさん産生し、持続的な力の元になります。このエネルギーを生み出すミトコンドリアを増やすためにはほどほどの運動がいいのです。また、散歩の様なゆるい運動は、興奮させる交感神経よりもリラックスさせる副交感神経のほうに働き、毛細血管を拡張させ、安静時には脈もゆっくりと楽になり、緊張しやすい人も落ち着きやすい体質に変わります。この副交感神経をもっとも発揮させるものには散歩以外にヨガや座禅もあります。両方腹式呼吸です。血圧も落ち着き、消化管の機能も良くなり、栄養の吸収、腸の蠕動運動にも効果がでて、便秘の解消にもなります。さらに、ほどほどの運動を継続していると、副交感神経が継続的に働き、夜間になるとメラトニン、セロトニン、ベータエンドルフィンの血中バランスが良くなり、眠りにつきやすくなります。このようにウオーキングや散歩は、膝や腰の関節にも負担がかからないため、関節炎になりにくく、しかも、心肺機能の改善、足の大腿四頭筋も発達し、理想的な運動です。生活習慣関連の疾患、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などにも効果が出ます。ぜひ、のんびり、楽しく散歩をしてみましょう。

 

以下は9月の挨拶です。

 さて、戦後70年経った今の日本人のことを考えてみたいと思います。

 自己同一性・アイデンティティという言葉が一時よく使われました。自分はいったい何者か?いったい自分はどこからやってきて、どこに向かうのか、それを自己と他者の面から見た考え方です。自己を規定しているのが他者で、他者の存在なくして自己は語れないというものです。日本の高度経済成長時代の絶頂期で、豊かさの中でいったい自分はこれでいいのかという問いかけだったのです。現在は当時の繁栄した日本ではなく、戦後70年を向かえ、日本の周囲、中国や韓国、北朝鮮との緊張関係にあります。国内でも安保法制反対や、経済も中国の影響を強く影響される時代となりました。日本の独自性が失われつつあります。この混沌とした現在の世の中で、自分は誰?という語りは以前の「誰?」とは異なってきています。アイデンティティは追求しなくてもいいのではないか、必要性はどうなのかを問われています。

 ほかの誰でもないこの私は誰?今の「私」を勘違いしてしまう可能性もはらんでいます。立ち止まって考えなければなりません。自分を誰かと尋ね、自分の中をも探す。こころや体、能力、社会的存在、社会的地位、性格や容貌だとか。でも、これでいいのか、別な自分がいたり、問い直すことも必要ではないかと考えます。


 自分って何?でよく皆さんも考えることもあるかもしれません。存在していると思っていても、もうすでに勝手に自分の意志とは別に存在していて、どこのだれで、親は何をしていて、どこに住んでいて、今、学生であるとか、社会人であるとか本人とは関係ないところで、周囲がこの世に生まれてきた子どもを規定していくのです。でも、その親も子どももいつかは存在しなくなり、消えていきます。知らないうちに自分と言うことを意識することもなくなったり、意識すらなくなって、消えていくのです。

 自分は本当に自分になりたがっているのか、それとも逆に本当は自分では、なりたくない、あるいは自分をよくわからないというのが本当のところではないでしょうか。

 顔がいい、背が高い、走りが速い、計算が得意、性格が明るい、心優しい、おしゃれ、どれを取ってみても私だけ固有の物はありはしない。このような性質、能力は誰もが多かれ少なかれもっているのではないでしょうか。性別や年齢、国籍などはそれこそだれもが持っているアイデンティティです。そんなに重要でしょうか。

 「自分のからだ」というけど、直に背中やおしりを完全に見た人はいる自分をでしょうか。内臓も見ることはできない。他人が私を覚えて、知り、認めているのだ。とりわけ、アイデンティティの主体とみられる顔は一生見ることはできません。一生、鏡や写真でしか自分の顔を見ることができません。もう一人の自分がもう一人の自分の顔をみてもやはり自分の顔をみることはできません。見られている顔は自分では見られず、他人と向き合っている瞬間、相手が自分と語っているときに、自分の存在に気がつきます。一番遠い存在は自分自身だったのです。おそらく、だれとも交換できないものが自分の顔です。臓器移植がどんなに進歩・発展して、顔を移植しても自分にはなれないのです。

 これはほかの誰とも共有できないものなのです。他人はこの顔を見て、私を私として認めてくれます。何となく、疑いもなく、自分でいられるのだなと気づいているのです。ただ、当の私はやはり自分の顔を見ることができないのです。私は社会によってつくられた存在なのです。

 そして、{私}になるということは、私が個人としての様々な指摘可能性を失って、社会の一般的な秩序の中に自分をうまく挿入していくことほかならないということになります。