静岡県・田方郡・函南町 函南平出クリニック 小児科 内視鏡 胃腸 肛門 内科 糖尿病

文字サイズ
普
大

RSS

おむつ皮膚炎・おしりかぶれ

このページを印刷する

おむつ皮膚炎・おむつかぶれ

おむつ皮膚炎・おむつかぶれとは
おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)は、赤ちゃんのおむつが触れる皮膚の部分に発生する炎症で、主におむつによる摩擦や湿気、排泄物による刺激が原因で起こります。特に生後数ヶ月の赤ちゃんは皮膚が非常に敏感で薄いため、おむつかぶれが発生しやすいです。

おむつかぶれの原因
  1. 摩擦:おむつの素材やサイズが赤ちゃんの肌に合わない場合やおしりを強く拭くと皮膚に強い摩擦が生じます。
  2. 湿気:尿や便が長時間おむつ内に留まると、湿気が増加し皮膚がふやけてバリア機能が低下します。
  3. 尿や便の刺激:尿や便が肌に触れると炎症を引き起こすことがあります。特に下痢をしている場合は便の酸性度が高く、刺激が強くなります。


症状
おむつかぶれは、以下のような症状が見られます。

  • 発赤: 皮膚が赤くなり、炎症を起こします。
  • びらん: 炎症がひどくなると、皮膚がえぐれてびらんを起こします。
  • 発疹: 小さな赤い発疹やブツブツが見られることがあります。
  • 痛みやかゆみ: 炎症部分が痛みやかゆみを伴うことがあります。

 

予防策
おむつかぶれを予防するための方法は以下の通りです。

  1. おむつの頻繁な交換: 尿や便が皮膚に長時間触れないように、おむつを頻繁に交換します。特に排便後は速やかに交換しましょう。
  2. 適切なおむつの選択: 通気性の良いおむつや、赤ちゃんの肌に合ったサイズのおむつを選びます。
  3. 皮膚の清潔と乾燥: おむつ交換の際は、ぬるま湯で皮膚を優しく洗浄し、タオルでしっかりと乾燥させます。使い捨てのおしりふきを使用する場合は、アルコールや香料が含まれていないものを選びましょう。
  4. 保湿とバリア機能の強化: おむつ交換後に保湿クリームを塗布して皮膚のバリア機能を強化します。ワセリンや亜鉛華軟膏も効果的です。

治療法
おむつかぶれが発生した場合の治療法は以下の通りです。

  1. おむつの交換頻度を増やす:
    • かぶれが治るまで、より頻繁におむつを交換し、皮膚が尿や便に触れる時間を短くするようにします。
  2. 皮膚の洗浄と乾燥:
    • ぬるま湯で優しく皮膚を洗浄し、タオルでしっかりと乾かします。刺激の少ない洗浄剤を使用するのも良いでしょう。
  3. 処方薬の使用:
    • かぶれがひどい場合は、医師の指示に従って軟膏やクリームを使用します。抗炎症作用のあるステロイド軟膏が処方されることがあります。

 

受診の目安
以下の場合は、医師に相談することをお勧めします。

  • おむつかぶれが23日以上続く。
  • かぶれが広がったり、悪化したりする。
  • 発赤や膿が出るなど、感染症の兆候が見られる。
  • 赤ちゃんが痛みや不快感を強く訴える。

おむつかぶれは、適切なケアと予防策を講じることで、多くの場合は軽度で済みます。しかし、症状がひどくなる前に早めに対処することが重要です。家族としては、赤ちゃんの皮膚を観察し、異常を感じたら早めにご相談ください。

このページの先頭へ