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子どもの便秘

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子どもの便秘

便秘とは
便秘とは便秘とは、うんちの回数が少ない、あるいは、うんちが出にくい状態のことを便秘と言います。排便が1週間で1、2回であったり、排便時に痛みや出血がある場合は、便秘である可能性が高いです。うんちは腸の中にずっと停滞していると、うんちの水分が吸収され、だんだん硬くなっていきます。そのため、腸の中での停滞時間が長いほど、硬いうんちとなり、排便時に肛門が切れ、痛みを伴うこともあります。

子どもの便秘は100人いれば、15人以上のお子さんは何かしら便秘の症状で悩まれていると言われており、ごくごく一般的な病気です。たかが便秘と言って放置しておくと、どんどん症状が悪化し、便秘が慢性化し、治りも悪くなってしまいます。逆に、症状が軽いうちから快適に排便できる状態を続けていると、たいていの場合はだんだんと便秘の症状が良くなってきます。


便秘の原因
便秘症のほとんどは、お子さんの体質的なものによる機能性便秘が多いです。また、便秘を起こしやすい食生活が原因の場合もあります。食事の問題として、水分や繊維(果物、野菜、全粒粉に含まれる繊維など)の少ない食事が続くと、便秘になりやすいと言われています。


便秘の治療
うんちが硬すぎないように保ち、いつも腸の中をからにしておくことが大切です。便秘の治療は食事と生活習慣の見直しをまず行い、それでも症状の改善がみられない場合は、うんちを軟らかくしたり出したりする薬を処方いたします。


日常生活で注意すること
<食事>
腸の中の便の量が少ないと硬くなりやすいです。そのため便の量を増やすために食物繊維を増やすのもよいでしょう。芋や豆類、野菜、果物、海草などに多く含まれているため、食事に取り入れるのも良いでしょう。
1日当たりの量は食物繊維を「年齢+5g」が一つの目安になっていますが、実際にこれだけの量を食事からとるのは困難なため、あまり無理をしないでください。

<生活習慣>
朝は寝起きとともに、大腸の動きも活発になります。そのため、朝食をゆっくりとり、ゆとりをもってトイレにすわる生活が望ましいです。また、学童の便秘には便をしたくなった時に、我慢せずにすぐ行くことが大切です。

食事や生活習慣の見直しで効果が不十分な場合な場合は薬による治療も追加します。

<薬による治療>
腸の中で硬い便が詰まっている場合は、まずは浣腸など行って腸から便を取り除きます。その後、便を柔らかくするお薬や、腸を刺激するお薬を使用していきます。浣腸や薬はクセになるものではありません。きちんと治療して便秘でない状態を続けていけば、浣腸は不要になり、薬も減らしてゆけることが多いです。便秘は一般的な治療期間は半年から2年と言われており治療が長くかかります。そのため直ぐに治療の効果が出ないからといってあきらめるのではなく、根気が大切です。

このようなときは便秘かも?
排便のリズムは、個人差がありますので一概には断定できませんが、下記のような症状があれば、便秘症の可能性があります。

赤ちゃんの場合は
  ・うんちをするとき、苦しそうにいきんでいる
  ・おなかがはっている、痛みがある
  ・普段より哺乳後の嘔吐が多い

幼児の場合は
  ・便の回数が週に2回以下
  ・気づかないうちに便が漏れている
  ・硬い便が続き、排便時に痛みを伴う、または出血を伴う
  ・トイレが詰まるぐらいの大きい便がでる

お子さんの便のことでお悩みの場合は、当院までご相談ください。

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