自分のペットが利用するホテルや入院室の隣の個室に、混合ワクチンや狂犬病予防注射、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防などをしていない子がいたら、どう思いますか?ペットと生活する上での必要最低限のマナーを向上させるためにも、防げるものはキチンと防ぎましょうね。予防をキチンとしている大切な我が子は、長生きをします。また、高齢で多発する病気の代表格である子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、前立腺肥大、会陰ヘルニア、精巣腫瘍などは避妊手術や去勢手術をすることで高い確率で予防することが可能です。 手術は一見可哀そうな気がしますが、将来的にみると非常に有効なことでございます。 |
◎混合ワクチン接種 |
死に至る恐ろしい伝染病を予防します。 ※ペットホテルや入院時、院内感染予防のため必要となります。 |
|
◎フィラリア予防薬 |
心臓に寄生するフィラリアを予防します。 | |
◎ノミ&ダニ予防薬 |
刺される事によりアレルギーや皮膚病の原因となります。 | |
◎狂犬病予防ワクチン接種 登録と毎年1回の注射を忘れずに! |
||
◎避妊、去勢手術 |
乳腺腫瘍や子宮蓄膿症、前立腺肥大などを予防します。 獣医療の先進国アメリカでは、基本中の基本と言われています。 |
|
◎診察、手術、各種検査 |
(血液、X線、超音波検査など) | |
◎爪切り/耳洗浄 |
(正しい耳洗浄の方法をご存知ですか?) | |
◎肛門腺しぼり |
||
◎歯磨きや歯石除去 |
(お口の臭いが気になる方に) | |
◎ホテル |
ペットホテルのチェックイン・チェックアウトは診察時間内にお願い致します。 また、院内感染を防ぐために事前のワクチン接種、フロントライン塗布が必要となります。 |
|
◎大学病院への紹介 |
||
◎わんにゃんドック |
定期健康診断(血液・尿・便・レントゲン・超音波検査など) | |
◎デンタルケア |
◎耳洗浄 |
専用洗浄液での正しい耳のケアが必要です。 |
|
◎デンタルケアグッズ |
歯石を予防します。 |
|
◎プレミアムフード |
バランスのとれた食事 |
|
◎サプリメント |
毛並みを良くするものなど、数種類ございます。 |
|
◎シャンプー |
低アレルギー性のものなど単に被毛をきれいにするだけが目的ではないのです。 |
近年、多くの飼い主の方が病気に対する詳しい説明を希望され、最大最良の治療を選択されます。日々のケアでも出来ることは何でもしてあげたいので教えて下さいという方も増えています。また、普段の診察を通して多くの飼い主の方が口にするのが「この病気、もう少し早く気付くことは出来たのでしょうか?」という言葉です。 コンパニオンアニマル(伴侶動物)は言葉が話せないために、自分で症状を伝えられません。それでは早期に病気を発見するためには何が必要なのでしょうか?予防できる病気は必ず予防を行なうことが大切ですが、その他の病気に関しては定期的に健康診断を受けることが重要であるといわれています。 実際の健康診断でも、膀胱結石や心臓病などが発見されています。 |
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症の治療前 |
⇒ |
僧帽弁閉鎖不全症の治療後 |
わんにゃんドック 犬猫版の人間ドックです 犬や猫は1年間に約4~5歳年をとると言われていますので少なくとも1年間に1回程度は受診されることをお勧めします。検査項目は、年齢により血液・尿・便・エックス線・超音波検査などを組み合わせて行ないます。犬は人間の約2倍『ガン』になりやすいことからも、早期発見、早期治療の重要性がご理解いただけると思います。 |
病院に来院する犬や猫の75%以上が歯周病にかかっていると言われています。食べ物のかすと細菌の塊が歯垢となり、放置すると硬い歯石となって歯ブラシなどでは簡単に除去することが出来なくなります。歯石や歯垢は歯肉炎を起こし、やがて進行して歯周病になります。ひどい口臭だけではなく歯槽骨まで溶かし歯はぐらつき最悪の状態になります。時には歯根端腫瘍となり、眼の下が腫れ、膿が出てくる場合もございます。 そこでお奨めなのが歯磨きなのです。子犬、子猫の時から歯磨きすることに慣れていただく事が重要です。また、歯磨きが苦手な子にはガムなどもございます。 歯磨などで除去する事ができなくなった歯石は、全身麻酔下で歯石除去を行ないます。超音波スケーラーで歯石を除去し、磨き粉つけてポリッシングを行ないます。 *ちなみに牛のヒヅメなど非常に硬い素材のものは歯が折れる事がございます。ご注意ください。 |
|
歯石除去前 |
⇒ |
歯石除去後 |
なぜ雌は避妊手術を、雄は去勢手術をすることが推奨されているのでしょうか?自然に備わったものを手術するなんてかわいそう・・・と感じるのは当然のことです。しかし、大切に育てられたワンちゃんやネコちゃんは中高齢になると生殖器関連の病気に悩まされる事が多いのも事実です。その時期には他に心臓病や腎臓病など他の病気も併発してることもあり、手術が困難であったり、危険性が高くなるのです。そのため若い時期での手術が推奨されているのです。 ちなみに雌は2回目の発情出血前(約1歳くらい)までに避妊手術をすると乳腺腫瘍になる確率が極めて少なくなるのです。避妊しない場合の乳腺腫瘍発生率は25%です。4頭に1頭が乳腺腫瘍になると言われています。実際、乳腺腫瘍になどになった飼い主の方は、避妊手術の予防効果について知らなかった方が多くいます。また、かわいそうだから躊躇した・・・。子供を生ませたかったので避妊手術をしなかった・・・などの理由が多いようです。 雄は前立腺肥大、精巣腫瘍(特に陰睾の場合に多い)、肛門周囲線種、会陰ヘルニアは発生します。血尿や排便傷害など、本当に飼い主の方を悩ませる病気ばかりです。子供を生ませないのであれば、獣医学的に避妊・去勢手術が推奨されるのは、そのためです。 ※若い時期に行うと、皮下・腹膣内脂肪が少なく、手術が安全に行えます。 また、麻酔の覚醒も早く、動物の負担は少なくなるのです。 |
|