赤ちゃんのスキンケア
乳児湿疹、赤ちゃんの口やおしりの周りのかぶれ・ただれ、あせも、病的な皮膚の乾燥、アトピー性皮膚炎などについて診療を行います。診療予約サイトの「スキンケア外来」でご予約ください(→こちら)。受診の際、こちらの問診用紙を印刷、記入してお持ちください。また、受診前に、以下の「乳児湿疹について」および「乾燥肌、敏感肌のケアについて」をご一読下さい。
乳児湿疹と一口に言っても原因と程度は様々です。
- 大部分の乳児湿疹は、自然治癒の傾向が強く、痒みも殆どないため、保湿も含めて特別なケアや投薬治療は不要です。このような場合には「病気」の範疇には含まれませんが、ご家族が皮膚を綺麗にしたい一心で手をかけすぎてしまい、かえって皮膚を痛めてしまっているケースが多く見受けられます。
- 程度の強い湿疹の場合でも、皮疹の所見から原因がすぐに特定されることは多くないため、生活指導や薬の効果を確認しつつ、悪化要因をあぶり出していく必要があります。瞬く間に綺麗な皮膚にできるような「秘薬」はなく、通院していただきながら、お子さん毎に適切な皮膚ケアを見つけていく事が大切です。
- もともと生まれついての皮膚質の良し悪しも経過を左右する大事な要素です。目標設定を高くし過ぎると家族の心労が増すばかりで、育児全体が非常にストレスフルになることがあり、注意が必要です。
乾燥肌、敏感肌のケアで最も大切な事は、手間をかけることですが、手間をかけることでかえって肌を傷めてしまっている場合も多いようです。おふろケアにはいくつかの大事なポイントがあります。
- *低刺激性の洗浄剤を使用すること、また、皮膚の状態によっては洗浄剤を使用しない方がいい場合もあります。例としては、皮脂が著しく欠乏している状態、皮膚が炎症を起こして傷ついている場合などです。
- 肌を強くこするなどして肌をかえって痛めないように、泡によって優しく汚れを浮かせて皮膚を清浄にしてください。
- 洗浄後に皮膚の水分を閉じ込めるため、皮膚が乾かないうちに保湿剤を使用することが大切です。保湿成分を含んだ入浴剤も有効です。
- 必ずしも保湿が必要でないこともあります。皮膚に炎症のある場合は保湿剤の使用を控えた方が良い場合もあります。
*低刺激性の洗浄剤として以下の製品をおすすめしています。院内での販売もございます。