当院のご案内

当医院は、「医療は地域住民のためにある」という信念のもと、地域の皆さまに心のこもった愛ある医療を展開しています。
また近隣の病院や医院と連携を密にし、常に、いつでも、どこでも、だれでも安心して最善の医療を受けられるような地域医療をめざしています。
良質な医療を提供し続けるために医療学習に日々努め、地域の皆さまの健康と尊厳を守り、優しさと温かみのある医療機関として地域社会へ貢献します。

当院は糖尿病と腎臓病の専門クリニックとして開院することになりました。3大合併症である糖尿病性腎症から透析療法へ至る方は、毎年1万5千人に達します。糖尿病に腎臓病が合併すると、その治療はより難しくなり高度な専門性が必要になります。糖尿病では炭水化物(糖質)を制限し蛋白質を多めに取ることを推奨しますが、腎臓病では蛋白質を制限し炭水化物(糖質)を多くとる食事療法が基本になります。糖尿病と腎臓病では全く逆の食事内容となり、腎臓病の食事療法がむしろ糖尿病を悪化させてしまうことがあります。当院ではその時々で糖尿病と腎臓病に対し最善の治療を選択し、透析療法に至らぬよう取り組んでまいります。また、当院は妊娠糖尿病に力をいれております。妊娠中の血糖高値は母体と胎児に悪影響をおよぼします。安心安全な出産のためには早期に診断し、早期に治療を開始することが重要です。

診療設備・機器

電子カルテシステム：受付、診察、検査、会計、処方箋交付の流れを円滑にします。

結果がすぐでる院内血液検査：小型分析器や迅速診断キットを用いてリアルタイム検査をします。ヘモグロビンA1c、血糖、血算、生化学（CRP、尿中アルブミン、肝機能・腎機能、コレステロール、BNP、CA19-9、甲状腺ホルモン、インスリン、C-ペプチド）に対応しています。

画像診断/その他：X線レントゲン装置、超音波装置（腹部・頸動脈）、心電図検査、血管年齢検査（動脈硬化）、神経伝達速度検査などを随時施行できます。

ＲＲ間隔心電図検査

糖尿病によって心臓の自律神経が障害されると、突発的な環境変化に対応することができず、致死的な不整脈を起こしてしまうことがあります。心臓の自律神経を定期的に検査することで治療の効果を確認します。

神経伝導速度検査

糖尿病神経障害は下肢の感覚神経から現れます。足の感覚障害によって水虫や靴擦れに鈍感となり、発見や治療が遅れ足壊疽へと進展してしまいます。糖尿病を治療することで神経障害は改善する可能性があり、その効果を定期的に確認することが重要です。

ＡＢＩ検査(下肢血流検査)

糖尿病により下肢動脈の狭窄や閉塞が引き起こされることがあります。血流が悪くなると足に冷感や痛みが生じ、怪我も治りにくくなり、やがて足壊疽へと進展する可能性があります。早期に血流障害を診断し足壊疽を予防する治療に取り組むことができます。

頸動脈・腹部超音波検査

頸動脈に動脈硬化がみられると、すでに脳血管や心血管に病変が生じている可能性があります。頸動脈の狭窄程度によっては将来、脳梗塞を発症するリスクが高まるため、早期発見早期治療が重要です。糖尿病の方はがんに合併するリスクが高く、特に膵臓がんは糖尿病と密接に関連し、早期に診断することが大変難しい病気です。時に超音波検査が有効になります。

レントゲン検査

糖尿病性腎症が悪化すると心臓や肺に水が溜まることがあります。腎機能の悪い方には定期的に検査をおこない、治療の時期を逃さないよう観察します。また、肺がん検診も合わせておこないます。