ワクチンは、伝染病などの病気を予防するものです。当院では、犬は7種、猫は3種または5種のワクチンを、飼育環境によって飼い主さんに選んでもらっています。
動物たちがいつまでも元気で過ごせるように、年に1度、動物たちの体調の良いときに接種するようにしてあげてください。
ワクチンの種類や接種時期など、詳しいことはお問い合わせください。
現在、日本では狂犬病は発生していませんが、アジアの国の多くで狂犬病患者は増加傾向にあり、今後日本でも発生する可能性は高まっています。
日本では、生後3ヶ月以上の犬は年に1回の狂犬病ワクチン接種が法律で義務付けられています。必ず毎年忘れずに接種するようにしてください。
・初めての混合ワクチンは、確実な免疫をつくるために、複数回の注射が必要です。
注射後免疫ができるまでの約3週間は、病気の動物に近づけないようにしてください。また、年1回の追加接種が必要です。
・注射後は、はげしい運動やシャンプーはひかえてください。
・ごくまれに接種反応がでることがあります。注射部分が腫れたり、痛がったり、元気や食欲がなくなる、顔が腫れるなどのアレルギー反応が見られたら、すぐに病院へご連絡ください。
「フィラリア」とは寄生虫の名前です。フィラリアは蚊を媒介して犬の体内に侵入し、血液に乗って心臓に寄生し、様々な症状を引き起こし、命まで奪ってしまう怖い病気です。
予防する為には、蚊の発生1ヶ月後から蚊が見られなくなった1ヶ月後まで通常4月から12月まで毎月1回予防薬を投与します。
予防薬には美味しいおやつタイプのもの、肩の皮膚に滴下するタイプのものがありますので状況に応じてご相談ください。
ノミやダニ等は痒みの原因となるだけでなく、アレルギー性皮膚炎や痒がって皮膚を傷つける原因にもなりますし、時として感染症や寄生虫を媒介し、寄生数によっては貧血をおこしたりもします。
気温の高い春~秋を中心に大量発生しますが、気温が13度あれば卵から孵化して成虫になるため、1年を通して毎月予防することをお勧めいたします。当院では安全・簡単に予防・駆除できる肩に滴下するタイプのもの、嗜好性の高い食べるおやつタイプのものを使用しています。市販薬とは異なりますので類似品にご注意ください。