ワクチンは、主に伝染病などの病気を予防するものです。当院では、犬は5~8種、猫は3種または5種のワクチンを、飼育環境によって飼 い主さんに選んでもらっています。
動物たちがいつまでも元気で過ごせるように、年に1度、動物たちの体調の良いときに接種するようにしてあげてください。ワクチンの種類や接種時期など、詳しいことはお問い合わせください。
現在、日本では狂犬病は発生していませんが、アジアの国の多くで狂犬病患者は増加傾向にあり、今後日本でも発生する可能性は高まっ ています。
日本では、生後3ヶ月以上の犬は年に1回の狂犬病ワクチン接種が法律で義務付けられています。必ず毎年忘れずに接種するようにしてくだ さい。
「フィラリア」とは寄生虫の名前です。フィラリアは蚊を媒介して犬の体内に侵入し、血液に乗って心臓へ移動して住み着き、犬の命を 奪ってしまいます。
予防するためには、媒介となる蚊の出現に合わせて予防薬を1ヶ月に1度投薬することで、感染子虫を退治できます。
予防期間は、地域や気温などによって異なりますが、通常は蚊の発生後1ヵ月から蚊が見られなくなった後1ヵ月までの間、毎月1回投薬しま す。
予防薬には、フィラリア駆虫だけのもの、その他の寄生虫も駆除できるもの、ノミやダニの成長を妨げる効果もあるものなど、いろいろな 種類がありますので、ご相談ください。
代表的な寄生虫は、ノミ、マダニ、疥癬虫(かいせんちゅう)、ニキビダニなどです。これらの寄生虫に感染すると、やたら体をなめたり、掻いたりします。ひどい場合には、掻いたときにできた傷に細菌が付着して膿んでしまったり、脱毛が起ったりすることもあります。
代表的な寄生虫は、回虫、鞭虫(べんちゅう)、サナダムシ、コクシジウムなどです。お腹の中に寄生虫がいると、下痢や血便、貧血な どを起こします。投薬で駆虫することが可能です。
去勢・避妊手術は健康面での効果もあり、手術を受けた犬・猫は、受けていない犬・猫に比べると、長生きする傾向にあると言われてい ます。