予防、避妊・去勢について

当院では動物たちがいつまでも元気で健やかに暮らせるように、「予防」と｢診療」という形でお手伝いをさせていただいています。

 

 

予防接種

※できるだけ午前中の診察時間にお受け下さい。

 

混合ワクチン接種について

ワクチンは、主に伝染病などの病気を予防するものです。当院では、犬は5種、6種または8種、猫は3種のワクチンを、飼育環境によって飼い主さんに選んでもらっています。動物たちがいつまでも元気で過ごせるように、年に一度、動物たちの体調の良いときに接種するようにしてあげてください。ワクチンの種類や接種時期など、詳しいことはお問い合わせください。

 

狂犬病ワクチンについて

現在、日本では狂犬病は発生していませんが、アジアの国の多くで狂犬病患者は増加傾向にあり、今後日本でも発生する可能性は高まっています。
日本では、生後91日以上の犬は年に一回（4月から6月）の狂犬病ワクチン接種が法律で義務付けられています。必ず毎年忘れずに接種するようにしてください。

 

犬の予防接種で防げる病気

• ジステンパー
• 伝染性肝炎
• アデノウイルス2型感染症
• パラインフルエンザ
• パルボウイルス感染症
• コロナウイルス感染症
• レプトスピラ病（黄疸出血型）
• レプトスピラ病（カニコーラ型）

 

猫の予防接種で防げる病気

• ウイルス性鼻気管炎
• カリシウイルス
• 汎白血球減少症
• 白血病ウイルス感染症

 

 

避妊・去勢、寄生虫、健康診断

 

去勢手術・避妊手術

手術を行うことで、将来的に発病する恐れのある病気の発生率を低くする事ができます。

• メスは卵巣や子宮の病気（蓄膿症、がん）や、乳腺腫瘍（がん）のリスクが大きく減ります。
• オスでは前立腺肥大症（前立腺がん）や会陰ヘルニアなどのリスクが減ります。
• オス・メスともにおよそ生後6ヶ月以降に行うことができます。
• 避妊手術は一泊お預かり、去勢手術は日帰りも可能です。

雄（おす）　去勢手術：精巣を摘出

雌（めす）　避妊手術：卵巣と子宮を摘出

 

フィラリア予防

フィラリアとは、蚊を媒体として心臓や肺動脈にすみつく寄生虫のことです。フィラリアに寄生さ た動物は次第に衰弱し、最終的には死に至ってしまう大変怖い病気です。

 

予防方法

毎年1回の血液検査と、毎月1回の投薬で防げます。
当院では5月中旬から12月中旬までの投与を推奨しています。

 

ノミ・ダニ予防

ノミ・ダニともに気温が15℃以上になると活発になります。寄生されると、かゆみ、皮膚炎、貧血などが起ります。

 

予防方法

駆除剤（背中にたらす薬）を1ヵ月または1ヵ月半に1回滴下します。
当院では4月から11月の滴下を推奨しています。

 

健康診断

病気の早期発見・早期治療のため、年に1回の健康診断をお勧めします。

• 血液検査：血液の数値の異常から病気を発見することができます。
• レントゲン検査：各臓器の大きさや位置などの異常や腫瘍の有無を調べることができます。
• 超音波検査：各臓器の構造や心臓の機能、弁膜症を調べることができます。
• 尿検査：膀胱炎、尿結石の診断や腎臓病、糖尿病などの可能性を調べることができます。
• 便検査：胃腸の状態や腸内に寄生虫が住みついていないかを調べます。