お知らせ
■2023年 12月 14日 2023年末年始の診療について
早いもので今年も後2週間となりました。
現在、インフルエンザは全国的な警報レベルの流行が続いています。
その他、コロナ感染症もしぶとく続いており、病原性は弱まりましたが感染力は強く小規模な集団発生が続いています。
幸い、日本国内は延べ3億回分のワクチン接種がなされ(国民一人当たり平均3回の接種)たため社会免疫が獲得されワクチン非接種者も感染せずにすんでいるようです。
その他にも溶結連鎖球菌(通称:溶連菌)と流行性咽頭角結膜炎(別名プール熱)も流行しており4つの感染症が入り乱れています、各々治療法などが違うため疾患の鑑別が困難です。
さらに鑑別のための簡易診断キットの圧倒的な不足(コロナ期間中にコロナ検査キット増産のため生産を休止されていた)、加えて感冒薬(咳止めや去痰剤、一部抗生物質、抗インフルエンザ薬)の不足も続いています。検査も出来なければ薬もない状況で完全に医療後進国になってしまいました。
また、今年5月コロナの5類移行に伴い多くの方が発熱外来を無視して受診され大きな負担となっています、5類になったとはいえコロナもインフルエンザも高齢者や基礎疾患のある人には危険な病気であることに代わりありません、よって当院のような小さな診療所は発熱患者さんの接触を最小限にするため仕方なく事前の連絡、予約制を導入しています。またかかりつけ医のある方はまずそちらへ連絡し対応してもらえない場合にのみ当院へご連絡ください。当院で対応可能な場合はかかりつけでない方も対応しますが小児科対応は出来ません、また必ず現在の服用薬がわかるものを持参してください(それが診療の条件です)。
そのような状況ですので医療には過大な期待をかけずかからないように自己防衛に努めてください。
2023年の年末年始休みは以下の予定です
12月28日(木) 午前:平常診療 午後:休診
12月29日(金)~1月3日(水) 休診
1月4日(木) 午前:平常診療 午後:休診
以後平常診療
以上となります。休診中は院長も不在のため一切診療は出来ません。
当院に通院中の方で病状不安定と院長が判断した患者さんには個別に休診期間中の連絡先をお教えいたします。
この期間中に定期的に服用している薬が無くなる方は必ず28日の午前中までに受診してください、それ以降の処方は出来ません。
また発熱などの体調不良の方も28日までに受診して下さい、年末年始の長期休暇中の医師会急患センターは大変混雑するため急患センターありきの受診はお勧めできません。
また、当院にインフルエンザワクチンの予約をしてまだ接種していない方は年内に接種をお願いします、年明けになりそうな方は必ずご連絡ください。連絡がない場合年内に接種されなかった方は無断キャンセル扱いとさせていただき来年度の予約をお断りすることになります。
現在インフルエンザワクチン接種の予約なく接種を急遽決めた方はお急ぎください、当院は若干数残っていますが大方の医療機関はすでに接種を終了しています。
以下に年末年始中の注意事項をご確認ください(毎回長期休暇前に掲載している内容です)
1)体に休みはありません、正月でも旅行先でも定期服用薬は服用しましょう。
2)休暇中に体調が悪くなった時はどうしたらよいのか事前にかかりつけ医に確認しておきましょう。
3)不幸にも急病になった時は地域の急患センターのルールに従って受診しましょう、安易な救急車利用や高度救命救急センターなどへの軽症での安易な受診は控えましょう、判断できないときはかかりつけ医に相談するか地域の相談センターに相談しましょう。
4)急患センター受診の際は初対面の担当医に対し以下の事をちゃんと伝えましょう。ちゃんと伝えることで命拾いすることもあります。
①今日はなぜ受診したのか、明確な理由、症状がいつからどのようにあるのか?。
②過去の自分の病気(入院、手術等)、普段どのような病気でどの病院に通院しているのか?。
③普段定期的に服用している薬、また今回の体調不良に対して使用していた薬(お薬手帳)
④体に合わなかった過去の薬、食べ物などあれば必ず伝えること
以上の事をめんどくさがらずちゃんと伝えるか問診票に記載しましょう、少ない医療スタッフで大量の急患に対処しなくてはならないため協力しましょう。
5)何より大事なことは休み中は非常に医療体制は脆弱であることを認識し、休み前に少しでも体調に不安がある場合は必ず休み前にかかりつけ医に相談しておきましょう。
以上、毎回のごとく長いお知らせですがよろしくお願いいたします。
田辺医院 院長 田邊 真一