お知らせ
■2021年 3月 30日 新型コロナワクチン接種の問い合わせについてお願い(2021/3/30段階)
2021年3月22日、呉市の約8万人の65歳以上の方に新型コロナウイルスワクチンの接種券と問診票が郵送されました。
それを受けて、当院にも多くの方からワクチン接種に関しての問い合わせがあります、以下にお願いと現在お話しできる内容をまとめて記載します。
1)ワクチンは接種すべきか否か?
この質問に対しては最終的には個人の判断になります、ただ昨今のマスコミの報道などで勘違いされている方が多くおられます。
①このワクチンは安全か?
⇒このワクチンはあまりにも性急に作られたため危ないのではないかとの誤解があります、
このワクチンはSARSコロナウイルスワクチンであり、以前台湾韓国で流行したSARS,最近韓国で流行したMARSの頃から研究製造されたワクチンであり決して粗造乱造ではありません。
ただインフルエンザワクチンなどと比べると軽微~重度の副作用(倦怠感、発熱、アナフィラキシー)は多いようです、しかし65歳以上の方がコロナウイルスに罹患し、重症になるリスクの方が副作用の発症率よりはるかに高く、ワクチンを忌避する理由にはならないと思います。
②基礎疾患がある人は接種しないほうが良いのか?
⇒基礎疾患の内容にもよります、ただ、「高血圧や糖尿病のあるから接種してはいけない」と勘違いしている方が多くいらっしゃいます。
むしろそのような方はコロナに感染すると重症化しやすいため積極的にすべきと思われます。ただし必ずかかりつけ医、主治医に相談してください。
③どのような人が接種控えたほうがよいのか
⇒過去に何らかの薬剤などによるアレルギーが出た方は必ず接種するか否かをかかりつけ医(主治医)に相談してください
★あくまで接種の判断は最終的には個人の判断になります★。
2)ワクチンはどこで打つのか⇒以下の二通りの選択肢があります。
①集団接種
⇒呉市は5月1、2日の両日に保健所で集団接種を行う予定のようです、予約方法などは郵送された書類を見てください。
また呉市で65歳以上の方の接種はこの集団接種が一番早い接種となります。
②個別接種(かかりつけでの接種)
⇒集団接種ののち個別接種が始まる見込みです、しかし確実な日程、ワクチンの供給量など不明な点が多く実際の事は解っていません。
ただ、GW以降にずれ込む可能性が高く、東京や当初の厚生省の予定よりずいぶん遅れている状況の為まだどの医療機関でも予約などは行っていません。また、ワクチン接種をする医療機関としない医療機関があります、必ず確認しましょう。
3)ワクチン接種の注意点は
①いかなる理由があって接種後15分は医療機関で経過を見ること
②貴重で取り扱いが難しいワクチンのため予約は確実に守る事、また3週間後に2回目の接種を受けなくてはならず、その予約日に確実に接種出来るようにしておくこと。
③集団接種ではなく個別接種を受ける場合、できるだけかかりつけ医(主治医)で受けること、もしかかりつけ医(主治医)が接種医療機関でなかった場合、他院で受けることになりますがその際必ず主治医に接種の可否を確認、接種予診票を漏れなく丁寧に記載する事(インフルエンザなどのワクチンより慎重に接種しなくてはならず患者さんからの情報提供は必須)。
4)当院におけるお願い。
ー電話でのワクチンの問い合わせ、質問はご遠慮ください、ワクチン接種は呉市が管轄しており、当院も指示待ちです。ただしかかりつけ患者さんが受診の際にご自身のワクチン接種に関して質問されることはかまいません。
以上、 院長