皆様もご承知の通り現在新型コロナウイルス感染症が各地で報告されています、
現在(2020年2月23日)まだ広島県での発症報告はありませんが、皆様ご注意ください。
すでに感染経路のはっきりしない市中感染の時期に入っており、また検査体制も未整備のため発熱、風邪症状の患者さんがコロナウイルスか否かの判断が難しくなっております。
さらにウイルスの特性に不明な点もあり、国民医療現場に混乱が生じつつあります。また一部の方に重症化が見られますが、大多数自宅療養は可能な軽症者ですので落ち着いて行動すれば大丈夫です。
以下にそのような混乱を避けるため、正しい情報と知識を持ってもらい「正しく怖がる」ため日本医師会が2月18日に発したメッセージを抜粋して載せます。
ただしこの内容は今後更新され変更されていく可能性があります、皆様TV報道などでもご確認ください。
新型コロナウイルス感染症の正しい理解のために/国民の皆様へ日本医師会からのメッセージ(一部抜粋、加筆しています)
1新型コロナウイルスの感染のしかたと感染力
咳やくしゃみなどの飛沫感染、ウイルスの付着した手すりなどを介した接触感染があり、感染力は現時点でインフルエンザと同じくらいと考えられます
2生活で気をつけること
石鹸、アルコール消毒などでこまめに手洗いしてください。また咳エチケット(咳やくしゃみをする時はマスクやハンカチで口鼻をおさえる、人のいない方向でする等)を守りましょう。また人混みは出来るだけ避けましょう。
3診断と治療
診断はPCR検査によるウイルス遺伝子診断です、しかし現在この検査は一部の施設でしか行えず、一般の医療機関では検査できません
治療は現在有効とされている治療薬はなく(治験段階)、対症療法がおこなわれています。
4どのような症状で感染を疑い、どう行動するか。
現在感染経路不明の患者が発生し(市中感染)中国などの渡航歴、感染者との接触の有無がなくても37.5℃以上の発熱が4日以上続き、強いだるさや息苦しさ、風邪症状がみられる場合は感染が疑われます(重症化のおそれのある人は2日以上)、
その場合、いきなりかかりつけ医などへ受診するのではなく近くの保健所などに設置されている相談センターへ連絡して指示を仰ぎましょう(呉市0823-22-5858)
5重症化する方の傾向
現時点では高齢者、基礎疾患のある方(糖尿病、高血圧、喘息など)にその傾向が見られます。
6妊婦の方の注意点
一般的に妊婦さんは肺炎が重症化する可能性が指摘されていますが、今回のCOVID19に関してはそのような報告がありません、しかし治療において妊婦さんに薬剤投与する場合胎児などの影響も考慮せねばならず注意が必要です。上記2の対応を心がけてください。
7廃棄物の取り扱い、リネン衣類などの洗濯について。
通常通り行って良いことになっています、ただしタオルは共用しないようにしましょう。
以上です、持病のある方はかかりつけ医にもし感染が疑われた場合どのようにするべきか相談しておきましょう。一般開業医では待合室などのスペースが狭く、感染疑いのある方と一般の方を分けることも出来ずまたコロナウイルスの感染診断も出来ません。よって前述の相談センター((0823-22-5858)に相談しましょう。