今年もインフルエンザの予防接種の季節が来ました。
呉市では10月5日現在、局地的な学校単位、家族単位での小流行が散見されています。
例年の事ではありますが、以下、接種に関しての注意事項です
1:いつ接種したらよいか、またいつまでに接種しないといけないか
1)ワクチンの効果が出るのには最低2週間はかかります、よって自分の所属する組織(学校や職場、町内会)で流行し始めてからではすでに遅いです。
2)よってTVなどで流行のニュースが流れる前には接種しておくべきです、ただその流行がいつ始まるかは毎年ばらつきがあり予想は難しいのですが、少なくとも年内には接種したほうがよいでしょう(日ごろからインフルエンザの流行動静に注意し、その前に流行の兆しがあればもっと早く接種しましょう)
3)大事な行事(受験、就職、冠婚葬祭)が控えている人はその日からさかのぼって2週間以上前に接種し、大事な日には確実にワクチンの効果が出るようにしましょう。
2:どんな人が接種したほうがよいのか?
1)インフルエンザ自体はさほど怖い病気ではありません、しかし健康弱者(小児、高齢者、持病のある人)のかたは重症化の恐れがあります、必ず接種しましょう。
2)また、妊娠、出産予定、授乳中の方も接種が推奨されます(健康弱者の子供にうつしてしまいます)、必ず産婦人科の主治医と相談の上接種を検討しましょう。
3)受験生や卒業、入学、就職など大事な行事が控えている方も接種が推奨されます。またその家族も同様です(大事な日をインフルエンザで失敗しないために)。
4)乳幼児がいる家庭では子供本人だけでなく、いつもそばにいる両親、家に出入りする家族(兄弟、おじいちゃんおばあちゃん)、親戚などみんな接種して家にインフルエンザを持ち込まないようにしましょう。子供本人だけの接種はほとんど無意味です。
5)高齢者、または心臓病、肝臓病、腎臓病や悪性腫瘍などを患っている人は必ず主治医と相談の上ワクチン接種をしましょう。
3:接種時の注意事項
1)風邪気味や体調不良の時は接種はできません、体調の問題ない時に接種しましょう。
2)接種後、副作用が出ないか確認のため20分~30分病院内に留まる必要があります、よって診察時間終了間際の接種を控え、接種後も出来るだけ予定を入れないようにしましょう(特に飲み会やスポーツ等)
3)持病のある方は必ず主治医に相談し許可を得たうえで接種しましょう。
4)接種費用と接種可能な時間帯、曜日は医療機関によってまちまちです、かならず接種しようと思う施設に直接確認してから接種に行きましょう。
5)接種時の問診票はちゃんと漏れなく記載しましょう(特に女性は妊娠の有無、高齢者は持病の有無、アレルギーの有無)、平素かかっていない医療機関で接種する場合は問診票の情報がすべてです。
4:最後に
インフルエンザワクチンは完全にインフルエンザを予防できるものではありません。接種したからといって安心せずうがいや手洗いをおろそかにしたら接種の意味がありません。