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お知らせ

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■2017年 5月 21日 日々暑くなってきました、熱中症に気をつけましょう

 しばらくお知らせを更新していませんでした、年末年始からインフルエンザの流行、その後花粉症、GW明けから黄砂によるものと思われる上気道炎等々、流行性疾患が立て続けにあり、気が付けば5月も終盤です。

 最近日中の気温が25度を超える日もあり、ニュースでも熱中症患者大量発生などのニュースも聞くようになりました、また最近は運動会が秋ではなく5月に開催されることが多く、毎年当院にも熱中症の患者さんが受診されます。

 熱中症は夏の病気と思われがちですが、実は5,6月に多く、これはまだこの時期は夏仕様のいわゆる暑さに順応した体(暑気順応)になっていないためと思われます。

 以下に熱中症の注意事項を記載します(去年6月に掲載したものを再編集しました)

≪熱中症とは≫

 人は高温多湿の環境にいると体温が上昇します、すると汗をかいて体温を下げますがその能力以上に体温が上がってしまい下がらなくなることによって引き起こされる症候です。

 症状としては、頭痛、めまい、吐き気、筋肉痛から重症になると意識障害、腎不全、心不全となり最悪死に至ります。実際熱中症の死亡率は高く、心筋梗塞以上です。

 原因はちゃんとした水分補給をしないことによる水分の不足(汗が出ない)、また発汗時に喪失した塩分の補充が不十分な場合、日々の疲労睡眠不足などです。

≪予防方法≫

1)早めの水分補給を心がけましょう、のどの渇きを感じてからでは遅く、特に高齢者は渇きを感じにくく注意が必要です、時間を決めて(30分毎など)水分補給、休息をしましょう。

2)コーヒー、紅茶、緑茶などのカフェインを含んだものやアルコール等は利尿効果(尿が出る)が高く反対に脱水傾向になるため水分補給になりません。水や麦茶、塩分も補充できるスポーツドリンクや経口補水液OS-1などが最適です。

3)汗をたくさんかいたときは水分だけでなく塩分も補充しましょう、ふだん高血圧などで塩分制限をしている人も汗をたくさんかいた時は塩分を補充しましょう(ただし主治医の先生にどの程度補充したらよいか相談しておきましょう)。

4)室内だからといって安心しないこと、熱中症の多くは水分を長時間取らない夜間睡眠中に起こっています、クーラーの使いおしみはせずに使いましょう、暑さを我慢しても体は強くなりません。

5)クーラーを切った車内や部屋に子供やペットを放置しないこと、体が小さい分容易に脱水となり危険な状態に陥り、死亡率も大人より高いです。

6)熱中症の予防は夏場の体力を落とさないことです、規則正しい生活をして三食食べてしっかり寝ること。夜間も含めたエアコンの積極的な使用(適正温度26度程度)。持病のある方はその管理の徹底。以上につきます。

≪熱中症かな?と思ったら≫

1)まずは涼しいところに移動し、衣服を緩め、楽な姿勢をとらせ医療機関への受診の手配(救急車の要請等)をしましょう。

2)可能であれば水分を取らせましょう、ただし一度に大量に与えると嘔吐し誤嚥(吐物が肺に入ること)する可能性もあり危険なため少量ずつ与えましょう。

3)熱中症には典型的な症状はなく、まず疑うことが大事です、熱中症になりそうな状況下で体調がすぐれなかったら熱中症を疑い必ず医療機関へ受診しましょう。

4)発見が遅れ、意識障害に陥った熱中症は重症です、高度な集中治療を行っても救命できないことがあります。一人で農作業や山に行ったり、肉体労働やスポーツ等をするときは必ず家族に伝えてからにしましょう。

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