ワクチンは、主に伝染病などの病気を予防するものです。当院では、犬は6または9種、猫は3種~5種のワクチンを、飼育環境によって飼い主さんに選んでもらっています。
動物たちがいつまでも元気で過ごせるように、年に1度、動物たちの体調の良いときに接種するようにしてあげてください。ワクチンの種類や接種時期など、詳しいことはお問い合わせください。
現在、日本では狂犬病は発生していませんが、アジアの国の多くで狂犬病患者は増加傾向にあり、今後日本でも発生する可能性は高まっています。
日本では、生後3ヶ月以上の犬は年に1回の狂犬病ワクチン接種が法律で義務付けられています。必ず毎年忘れずに接種するようにしてください。
フィラリア症は、蚊によって媒介される犬糸状虫という寄生虫が、犬の心臓や肺動脈に寄生して起こる病気です。
予防するには、蚊が活動する気温が15℃になる4月から12月頃まで毎月1回、錠剤を与えます。詳しくはご相談ください。
この病気は猫にも感染する事が知られています。猫用の予防薬もありますので、ご希望の方はおたずねください。
ノミやマダニに寄生された犬・猫は、体中をなめたり、かいたりしてしまい、ひどい場合は皮膚炎を起したりします。ノミやマダニが原因で感染症になることもありますので注意が必要です。
当院では、安全・簡単に予防できるスポットオン製剤(首筋に滴下する薬)を推奨しています。
詳しくはお気軽にお問い合わせください。
定期検診のご案内
動物たちを病気から守ってあげるためには、飼い主さんが普段から変わった事がないか注意深くチェックをする必要があります。
食欲があるかどうか、急に痩せてきていないか、尿や便の状態はどうかなどに気をつけて、普段から体を触ってスキンシップをとりながら確認しましょう。
また、動物たちは人間に比べて成長がとても早く、5歳以上(人間の年齢でおよそ40歳)になると、人間と同様に生活習慣病、関節炎や腫瘍などの疾患になりやすくなってきます。
病気の早期発見、早期治療、予防を行うため、定期検診がとても重要となります。1年に1度は定期検診を受けることをおすすめします。詳しくは当院までご相談ください。