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血清でできる大腸がんのリスク検査(COLOGIC™ )

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血清でできる大腸がんのリスク検査(COLOGIC™ ) 自費診療となります:8500円(税込)

COLOGIC™では、血清中で新規に発見された脂肪酸の一種のGTA-446という物質の濃度を質量分析計で定量します。このGTA-446は、大腸がん患者では健常者に比べて低値となっていることが明らかになりました1)。この値を指標にすれば、大腸がんにかかりやすい高リスク群に属しているか否かを知ることができます。
40~79歳の一般集団では10万人中107人が大腸がんにかかるという統計データ(カナダ)があります。COLOGIC™検査では、約20%の人が高リスクと判定されています2)。また、大腸がん患者98人中84人(86%)がCOLOGIC™検査で高リスクと判定されるデータから2)、高リスク群には92人(107x0.86)が入り、10万人に換算すると推定大腸がん罹患者は約470人となります。一方、低リスク群の中には大腸がん発症者でありながら陰性判定となった14%の人が含まれるので、同様に10万人に換算すると推定大腸がん罹患者は約19人となります。40~79歳の年代では、高リスク群と判定された場合、低リスク群よりも約25倍の危険度で、今現在、大腸がんにかかっているか、もしくは将来、大腸がんにかかると推定されます。

【参考文献】
1. Ritchie et al., BMC Med. 2010, 8:13
2. Ritchie et al., Int. J Cancer 2013, 132:355

カットオフ値について

高リスク群と低リスク群では大腸がんにかかる危険度が大きく異なります。
COLOGIC™では、40歳代の一般集団における血清中GTA-446濃度の低値側から10%の人までを「高リスク」と定義してカットオフ値を設定し、このときの値1.2μmol/Lを基準値としています。

GTA-446の特性と動態


GTA-446は、カナダのフェノメノームディスカバリーズ社(PDI)が発見した長鎖脂肪酸で、実験的には培養細胞のアポトーシスを誘導したり、炎症を起こす因子の発現を抑制する作用などが確認されています3)。また、大腸がんの手術前後でGTA-446の数値が変化しないことや、加齢とともに低値化していくことなどから4)、腫瘍量と直接関係がある物質ではなく、大腸がんの発生に対するからだの変化や抵抗力を表しているものではないかと考えられています。
一般集団ではなく、何らかの異常所見があって内視鏡検査を受診した4923人を対象にCOLOGIC™を実施したところ、48%が高リスクとなりました。この内視鏡検査で、大腸がんが見つかった98人の中にCOLOGIC™高リスク者は84人いたことから、86%の確率で大腸がんにかかる人を高リスク群に振り分けられることが報告されています2)。また、発見された大腸がん症例の中には、早期の大腸がんが52例含まれており、COLOGIC™は早期がんも進行がんも同等の確率で検出できることが示されています2)。
大腸がんは、加齢とともに罹患率が上がることが統計的にわかっています。大腸がん患者のGTA-446濃度は、年齢に関わらず低値のままですが、健常者のGTA-446濃度は加齢とともに低下し、大腸がん患者群に徐々に近づいていきますので、加齢による罹患率の上昇とも符合しています4)(下図)。一方、加齢とともにCOLOGIC™高リスク群での大腸がん保有率も高くなることが示されています2)。

【参考文献】
2. Ritchie et al., Int. J Cancer 2013, 132:355
3. Ritchie et al., J Exp. Clin. Cancer Res. 2011, 30:59
4. Ritchie et al., BMC Gastroenterol. 2010, 10:140

 

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