佐賀県・杵島郡白石町・外科・消化器内科(胃腸科)・整形外科・麻酔科・漢方

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新型コロナウイルス

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新型コロナウイルスとは

外観がコロナ(太陽の光冠)に似ていることから名付けられ、多形性でウイルスの大きさは直径80-220nm(1ナノメートルは10億分の1メートル)程度です。コロナウイルスの特徴の一つは、そのゲノムがDNAではなくRNAであることで、そのゲノムRNAは宿主細胞の中でそのまま伝令RNA(タンパク質に翻訳され得る塩基配列情報と構造を持ったRNA)として機能する配列構造になっており、ゲノムベースは既知のRNAウイルスでは最大です。症状は生物の種類によって異なり、鶏の場合は上気道疾患を引き起こし、牛や豚の場合は下痢を引き起こします。

コロナウイルスそのものは1960年代に発見されており、ニワトリの伝染性気管支炎ウイルスと風邪をひいたヒト患者の鼻腔からの2つのウイルスで、後にヒトコロナウイルスと名付けられた。その後、他のメンバーが同定され、2003年にSARS-CoV、2004年にHCoV NL63、2005年にHKU1、2012年にMERS-CoVなどが出現し、2019新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)は7番目のコロナウイルスとして同定されました。

風邪のもとになるウイルスは、200種類以上あるといわれていますが、このウイルスは、細菌よりずっと小さく電子顕微鏡でしか見ることができません。中心には遺伝の情報を持つ「核酸」があり、そのまわりはタンパク質の殻でおおわれています。このウイルスは、細胞の中でしか増殖できません。

パンデミックとなったウイルスの比較

新型コロナウイルスはいずれ終息すると考えられますが、
5月17日現在、全世界感染者数460万人、死亡者数31万人に達しているので、致死率は6.7%といまだ猛威を振るっています。
日本国内では感染者数16,000人を超え、死亡者数730人になっています。 佐賀県内での患者数は45人ですが、PCR検査で再陽性になった方が2人おられます。

日本での第1波の感染者数は、4月10日前後を境に減少傾向になっているようで、緊急事態宣言、8割人との接触を避ける、「stay home」などの策が効果を表しているようです。
今後、第2波の到来に最大限に注意しなければなりません。

日本での感染者数の推移
感染を広げているのは、人間です。一番の対策は、外出しない・人と接触しないことです。ワクチンと治療薬の開発が急がれます。

感染予防のため、次の5つのことを心がけましょう

(1)普段の健康管理 (免疫力を低下させない)
十分な睡眠とバランスの良い食事をとり、免疫力を高めて健康管理を行いましょう。

(2)手洗い (接触感染の予防)
手指にウイルスが付着したまま、眼や鼻、口などに触れると、ウイルスはそこから体内に侵入します。石けんによる手洗いで手についたウイルスは洗い流すことができます。
外出先から帰ってきたとき、食事の前、トイレの後、咳やくしゃみをして手を汚したときは意識して手を洗いましょう。

(3)咳エチケット:マスクの着用 (飛沫感染の予防)
咳エチケットとは、感染症を他者に感染させないために、咳・くしゃみをする際、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖、肘の内側などを使って、口や鼻をおさえることです。

(4)環境消毒 (接触感染の予防)
接触感染も多く報告されています。玄関やトイレのドアノブ、手すり、テーブルやいす、キーボードやスイッチ類など「手に触れる機会」の多いものや場所を消毒・清掃することが感染予防には効果的です。

(5)換気 (飛沫感染の予防)
部屋のウイルス量を下げるために、部屋の十分な換気を行いましょう。寒い時期でも、できれば日中は23時間ごとに窓やドアを開けるなど部屋の空気を新鮮に保ちましょう。

※ご家庭で使う消毒液の作成(希釈)方法
市販の塩素系漂白剤の塩素濃度(通常5~6%)を水で0.05%に薄めて使用します。具体的には、ペットボトル500mlの水に塩素系漂白剤をキャップ1杯分(通常4~5ml)を入れて希釈します。
・消毒作業には、必ず手袋を着用し、必要に応じてマスクをつけましょう。
・消毒は、消毒液を布に浸し、拭き取りましょう(清拭)。
・希釈後は効果が減っていくので、その都度使い切るようにしましょう。

外出を控え、3密を避けましょう

熱や咳があります、どうしたらよいでしょう。かかったなと思ったら?

発熱などのかぜ症状がある場合は、仕事や学校を休んでいただき、外出やイベントなどへの参加は控えてください。休むことはご本人のためにもなりますし、感染拡大の防止にもつながる大切な行動です。
咳などの症状がある方は、咳やくしゃみを手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着し、ドアノブなどを介して他者に病気をうつす可能性がありますので、咳エチケットを行ってください。
基本的に発熱などのかぜ症状について、新型コロナウイルス感染症以外の病気による場合が多いので、症状の心配があるときには、これまでと同様に、かかりつけの方は当院にご相談ください。

・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続く場合
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合
・ 嗅覚・味覚異常(食べ物などのにおいや味がこれまでと違う)のある場合
・ 1か月以内に非常事態宣言地域からの移動があった場合やあった方との接触がある場合
・ そのほか新型コロナ患者さんと濃厚接触が疑われる場合

上記症状がある方は、最寄りの保健所などに設置される「帰国者・接触者相談センター」にお問い合わせください。

「濃厚接触者」とは: 「患者(確定例)」が発病した日の2日前以降に接触した者のうち

i. 世帯内接触者:「患者」と同一住所に居住する者
ii. 医療関係者など: 個人防護服を装着しなかった(正しく着用していない場合を含む)、必要な感染予防策なしで、患者の診察、処置、搬送などに直接係わった者(搬送担当者も含む)
iii. 患者の汚染物質: 体液、分泌物(唾や痰、鼻水など)、患者自身が接触した物(テーブル、いす、ドアノブ、車の座席など)に必要な感染予防策なしで接触した者
iv. その他: お互いにマスクや手袋など必要な感染予防策のない状態で、手で触れるまたは1メートル以内で対面会話する などを濃厚接触者音考えます。

新型コロナウイルスの検査

1.白血球やCRP(炎症反応)などの血液検査
  白血球数は90%で正常~低下します(特にリンパ球数が35%以下)。初期から白血球数が上昇している場合は、コロナウイルス以外の感染症を考えます。
  CRPは、多くの場合に上昇しますが 5ng/ml程度です。あまりに高い場合は、コロナウイルス以外の感染を考えます。

2.胸部レントゲン撮影や胸部CT検査初期では下葉(肺の下のほう)優位にすりガラス陰影や斑状陰影がみられます。

3.血液抗体検査


             (MBLライフサイエンスより引用)

ヒト免疫グロブリン(抗体)は大別してIgM、IgD、IgG、IgA、IgEの5種類があり、抗体のアイソタイプと呼びます。アイソタイプはH鎖によって決定されます。このH鎖の違いによって、各アイソタイプの性質や役割は大きく異なります。

IgG:血液(血漿中)に最も多い抗体で、全体の70-75%を占めます。危険因子の無毒化、白血球やマクロファージによる抗原・抗体複合体の認識に重要です。胎児には血液を介してIgGが供給され、赤ちゃんの免疫が発達するまで子供を守ります。
IgM:全体の約10%を占め、通常血液中に存在します。基本のY構造が5つ結合した格好をしています。感染微生物に対してまず最初にB細胞から産生されます。抗原の侵入に際して最初にB細胞から産生されます。
IgA:全体の10-15%を占め、血清、鼻汁、唾液、母乳中、腸液に多く存在します。母乳に含まれるIgAが新生児の消化管を病原体から守っています。
IgE:全体の0.001%以下と極微量しか存在しませんが、寄生虫の免疫応答のために存在するようです。寄生虫感染がまれな地域ではアレルギーに大きく関与しています。
IgD:全体の1%以下で、B細胞による抗体産生の誘導に関与すると言われてますが、正確な機能はよくわかっていません。

抗体の経時変化

・日本のKURABO(倉敷紡績株式会社バイオメディカル部)から抗体検査試薬キットが提供されています。

血液中の新型コロナウイルスのIgM抗体またはIgG抗体を検出するキット
感染初期段階(7日以内)で生成されるIgM抗体と感染後血液中に最も多く生成されるIgG抗体の2つのタイプがあり、これらを併用するとより効果的に検出することができます。
PCR法が採取サンプル中のウイルス量の影響を受けやすいのに対して、血液中の抗体を検出するためサンプル採取方法や部位の影響を受けにくいようです。


(KURABOより)

4.PCR(核酸増幅法)検査
生物の遺伝情報は、ゲノムDNAと言われる設計図の中に暗号化されて収められています。ゲノムDNAの最少単位は4種類の塩基(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)と呼ばれる物質で、設計図の文字に相当します。この文字の数や並び方は、生物の種毎にだいたい決められているので、文字を読めばどの生物の設計図なのかが分かります。 ヒトでは31億文字、大腸菌では464万文字あり、生物種によって文字の数(=ゲノムDNAの大きさ)や並び方は異なります。

PCR法は、増やしたい遺伝子のDNA配列にくっつくことができる短いDNA(プライマー)を用意し、酵素の働きと温度を上げ下げすることで、目的の遺伝子を増やす方法です。増えたDNAを染め出す特殊な装置に入れる事で、増えた遺伝子を目で確認する事ができます。

十分な感染予防策が取られており、診療体制の整った医療機関で実施する観点から、当面の間、感染症指定医療機関、帰国
者・接触者外来又は帰国者・接触者外来と同様の機能を有する医療機関として都道府県が認めた医療機関でしか行えません。

また、無症状の方はもちろん、軽症者のPCR検査は行うべきではなく診断の精度には誤差があり、陰性でも完全否定はできません。

治療薬

今のところ確立された有効な治療はありませんが、下記治療薬に効果が期待されます。

1.オルベスコ(ぜんそく用の吸入ステロイド薬:シクレソニド)抗ウイルス活性を持つが、他の吸入ステロイド薬にはその効果はありません。
・レムデシビル(エボラ出血熱・抗ウイルス薬):ギリアド
2.プラケニル(マラリヤ治療薬)
3.アビガン(抗インフルエンザ薬):富士フイルム
4.カレトラ(抗HIV薬)  など

オンライン診療

新型コロナウイルスに関する電話オンライン診療を行っています。

まずは、0954-65-2059 にお電話をください。

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